出版社内容情報
塩尻 和子[シオジリ カズコ]
著・文・その他
内容説明
本書はイスラーム思想史のなかでも中期の神学思想を取り上げたものであり、直接に現代の異文化理解を推進することを目的とした著作ではない。しかし、イスラーム神学が包含する普遍的な宗教思想を学ぶことによって、神観念、人間観、救済観といった宗教一般に共通するものを理解することができる。
目次
序章 イスラーム倫理思想とアブドゥル・ジャッバール(イスラーム倫理思想の枠組み;アブドゥル・ジャッバールの生涯と業績 ほか)
第1章 啓示と理性(神の唯一性;人間論 ほか)
第2章 善と悪(神の正義;悪の定義 ほか)
第3章 タクリーフの構図(タクリーフの定義;行為と行為主 ほか)
第4章 神の恩恵(倫理的利益;ルトフ―神の導き ほか)
著者等紹介
塩尻和子[シオジリカズコ]
1944年岡山市に生まれる。1967年大阪外国語大学アラビア語学科卒、1972年京都大学大学院修士課程中退、1989年東京大学大学院博士課程修了。文学博士(東京大学)。日本大学非常勤講師などを経て1999年から筑波大学哲学・思想学系助教授。著書に『ヨルダン=野の花の国で』(未来社、1993年)『イスラームの世界』(共著、NHK学園、1991年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 忍びの国 新潮文庫