内容説明
本書の出現によってウィトゲンシュタインはあらたに読みかえられる。スキャンダルを惹きおこした賛否両論の書の全貌。
目次
第1章 魔法の絨緞
第2章 命題
第3章 寸法に合わせて作られたのではなかった
第4章 言語ゲーム
あとがき、1985年―ウィトゲンシュタインと同性愛(わたくしの批判者たちへの論争的な返答;ウィトゲンシュタインの同性愛がその哲学に対してもつ意義についての問い;同性愛と思想を結びつけようとするいくつかの試み;精神の魅了者としてのウィトゲンシュタイン;暗号化されたノートブックにかんする付録、1988年;付録 ウィトゲンシュタインの家系について)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
21
彼の隠遁者的性格の少なくとも一部はセクシュアリティへの罪悪感から来たのかもしれない。今で言うアクティブラーニングのはしりを実践していた熱烈な教師ぶりも鮮やかに描かれている。研究対象を神秘的な存在にしておきたがるヴィトゲンシュタイン産業の人々への批判も痛烈。2022/09/11
魔魔男爵
1
悪文引用:「自分や家族のために適切なまた時には」:「なまた時」は「だった時」の誤植かと思ってしまったが、「な、また時」が正しく思われる。読点が少なくほとんど改行無しなので読み辛い。ホモネタはオマケで、小学教師時代に焦点をあてた伝記で、知的興奮も性的興奮もほとんどない。ウィトゲンシュタイン熱を下げる効果はあるかも?w。ウィトゲンシュタインはハッテン場の公園で屈強な青年にお釜掘られるのが好みだったと読み取れる。教え子を養子にしようとして、実父に「キ○ガイ」と罵られ拒否されているので、小学生の男の子にイタズラし2017/03/22
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