キェルケゴールとニーチェ (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 119p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784624010072
  • NDC分類 139
  • Cコード C0010

出版社内容情報



カール・レヴィット[カール レヴィット]
著・文・その他

中川 秀恭[ナカガワ ヒデヤス]
翻訳

内容説明

二つの論文を収める。「キェルケゴールとニーチェ」は、ニヒリズムの焦点からキェルケゴールとニーチェを考察。「ヘーゲル以後の哲学に於ける人間性の問題」では、十九世紀の哲学に於ける人間の問題の成立の有様を社会学的視点から示す。

目次

キェルケゴールとニーチェ
ヘーゲル以後の哲学における人間性の問題

著者等紹介

レヴィット,カール[レヴィット,カール][L¨owith,Karl]
ドイツ現代の哲学者で、ハイデッガー門下の逸材。昭和11年東北帝国大学の招聘を受けて来朝、昭和16年迄滞在。著書、論文は数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kentaro mori

3
⚫︎いつかニヒリズムが跡方もなく除去されることがあるとすれば、人間は人間として葬られてしまうかも知れない。何故なら、あらゆる人間のできごとにおける推進力は、常に「否定の力」であり、可能的否に基づく可能的然りであるから。それで、ニーチェの否定は一つの新しい肯定への道をさえ指示した。しかるに、キェルケゴールの信仰への飛躍は、ニヒリズムを超克しないで却ってそれをとび越えたにすぎなかった。このような飛躍への単なる「決意性」は、いまだニヒリズムの意味を開示しない。決意性が達成するのはまだ全く未解決のままの問いの早ま2025/02/13

真魚

1
実存主義開祖の二人、キルケゴールとニーチェの対比本。この二人が時にセット売りされるのは、神なき時代の病であるニヒリズムを倒そうとした問題意識の共有からであろう。キルケゴールとニーチェの主張はコインの裏表のようだ。自らの論を史上とした時、その最悪が相手に当たるのに、似通った部分を感じるのは面白い。問題意識が似ているのは、元々が同じプロテスタント・ルター派の敬虔な信者であることも関係しているのでは。彼らは全く違うという意見もあるが、やはり個人的にはこの二人は同じパンを分け合って食べたことがあるとしか思えない。2016/07/31

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