指揮官の決断―八甲田山死の雪中行軍に学ぶ極限のリーダーシップ

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806123361
  • NDC分類 396.5
  • Cコード C2034

内容説明

明治三十五年一月、青森隊と弘前隊の二つの部隊はそれぞれ逆コースをとって八甲田山雪中行軍に挑んだ。青森隊二百十名はほぼ全滅という未曾有の遭難に見舞われ、一方の弘前隊三十八名はみごとに八甲田山踏破をやり遂げた。二つの行軍隊を企業に見立てれば、青森隊は安定を誇る伝統の大企業、弘前隊は新進の中小企業である。二つの企業はともに空前の「大寒気団」という危機に見舞われながら、なぜこうも大きく運命の明暗を分けてしまったのだろうか。

目次

序章 二つの雪中行軍隊
第1章 高鳴る進軍ラッパ
第2章 なぜ雪中行軍は強行されたのか
第3章 白魔の山ふところへ
第4章 死の迷走と一気の山越え
第5章 なぜ二つの行軍隊は明暗を分けたのか
第6章 さまよえる史実
終章 その後の福島泰蔵

著者等紹介

山下康博[ヤマシタヤスヒロ]
昭和15年、青森市に生まれる。昭和38年3月、法政大学法学部卒業。昭和62年4月、青森商業高校、青森中央高校での24年間の教員生活を経て、実業界に転身。青森市内の企業再建(ホテル業)に役員として参画、従来の3倍の売上げ増に貢献する。青森商業高校時代は卓球部監督として、昭和51年佐賀国体成年女子優勝、翌52年あすなろ青森国体準優勝。平成3年、講演・社員研修を主業務とする(株)セミナー青森を創業、代表取締役となる。以後15年間で、東北を中心に全国各地で、経営者・幹部を対象に2,700回以上の講演活動を展開している。主な講演テーマは、八甲田山雪中行軍をはじめ、織田信長、豊臣秀吉、上杉鷹山など多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たかむら

0
小説や映画で有名になった八甲田山雪中行軍の悲劇。実証を基に、史実を丁寧に説明されており、文章も読みやすくてスイスイ読める。青森隊と弘前隊の成否の分かれ目を組織論に持っていくのは一つの視点としては分かりやすくて良いが、そこだけに帰着しても良いものか?甚だ疑問。スペシャリストとしての視点、ゼネラリストとしての視点という部分からも見直すことで、更なる教訓が得られるのではないかと感じた。本書を読んで得る物もあるが、その先に、そういった視点から自分自身で見直すことで、更に教訓が得られると感じた。2014/03/08

だいきち

0
「もみあげも睫毛もつららが下がり、顔は暗赤色から紫色に変わる」「倒れる兵士をそのままに行軍は前進」「12日は山の神の日だから入山しないほうがいいとする村人の諫言を怒鳴りつけて強硬に入山」など、生々しく恐ろしいことが明記されてあって、臨場感が半端ない。とても勉強になる。2019/06/12

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