内容説明
明治三十五年一月、青森隊と弘前隊の二つの部隊はそれぞれ逆コースをとって八甲田山雪中行軍に挑んだ。青森隊二百十名はほぼ全滅という未曾有の遭難に見舞われ、一方の弘前隊三十八名はみごとに八甲田山踏破をやり遂げた。二つの行軍隊を企業に見立てれば、青森隊は安定を誇る伝統の大企業、弘前隊は新進の中小企業である。二つの企業はともに空前の「大寒気団」という危機に見舞われながら、なぜこうも大きく運命の明暗を分けてしまったのだろうか。
目次
序章 二つの雪中行軍隊
第1章 高鳴る進軍ラッパ
第2章 なぜ雪中行軍は強行されたのか
第3章 白魔の山ふところへ
第4章 死の迷走と一気の山越え
第5章 なぜ二つの行軍隊は明暗を分けたのか
第6章 さまよえる史実
終章 その後の福島泰蔵
著者等紹介
山下康博[ヤマシタヤスヒロ]
昭和15年、青森市に生まれる。昭和38年3月、法政大学法学部卒業。昭和62年4月、青森商業高校、青森中央高校での24年間の教員生活を経て、実業界に転身。青森市内の企業再建(ホテル業)に役員として参画、従来の3倍の売上げ増に貢献する。青森商業高校時代は卓球部監督として、昭和51年佐賀国体成年女子優勝、翌52年あすなろ青森国体準優勝。平成3年、講演・社員研修を主業務とする(株)セミナー青森を創業、代表取締役となる。以後15年間で、東北を中心に全国各地で、経営者・幹部を対象に2,700回以上の講演活動を展開している。主な講演テーマは、八甲田山雪中行軍をはじめ、織田信長、豊臣秀吉、上杉鷹山など多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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