出版社内容情報
「こどもまんなか社会」。2023年、こども家庭庁の発足、こども基本法施行に伴ってこの言葉が社会に登場した。しかし、「まんなか」とは具体的に何を意味し、私たちの暮らしや社会はどのように変わるのだろうか。
本書は、医療、看護、心理、教育、建築の各分野から子どもの健全な成育環境を考え、「こどもまんなか社会」の真髄に迫る。
【目次】
はじめに
第Ⅰ部 子どものいのちと安全
第1章 日本の新生児・周産期医療の歴史と現状――世界最高水準の現場から(楠田 聡・高橋尚人)
1 新生児医療の歴史
2 NICU治療の進歩
3 新生児医療の現状
4 新生児と家族中心の医療
第2章 次元をデザインする――子どもの生活状況の多次元的理解に基づく安全な環境のデザイン(西田佳史)
1 こどもまんなかと多次元性
2 見えない次元・隠れた次元という考え方
3 コミュニケーションにおける次元の問題
4 データサイエンスを活用した次元のデザイン
5 最新の計測技術を活用した次元のデザイン
6 観察する側・制御する側の次元のデザイン
第3章 子どもの食の安全――学校給食と食中毒(水口 雅)
1 学校給食
2 学校における感染性胃腸炎(食中毒)
3 腸管出血性大腸菌感染症
4 食の安全についての学び――食育の課題
第Ⅱ部 子どものこころ
第4章 発達障害と乳幼児健診――五歳児健診の意義を問う(神尾陽子)
1 発達障害支援は乳幼児期から
2 発達障害支援における乳幼児健診の役割
3 早期兆候の特定から乳幼児健診に実装されるまで
4 一歳六カ月児健診での発達スクリーニング実装の実例
5 五歳児健診再考
6 エビデンスを「こどもまんなか社会」施策の核とするために
第5章 AI共生時代に必要となるヒトの脳と心――心身の健康の土台は子ども期につくられる(明和政子)
1 「こどもまんなか社会」の意味
2 感情制御の発達は生涯にわたる心身の健康を予測する
3 子どもを守るためには親を守る必要がある
4 次世代人類の育ちを導く羅針盤となる科学へ
第Ⅲ部 子どもと家族
第6章 多様化・複雑化する家族のウェルビーイング――Special health care needsのある子どもときょうだい児(浅野みどり)
1 Special health care needsのある子ども
2 きょうだい児の状況ときょうだい児支援
3 家族全体のウェルビーイングとGood enough parent
4 「こどもまんなか社会」と家族の強みと価値
第7章 子どもと家族のウェルビーイングに影響する環境――家族看護学の視座から(法橋尚宏)
1 看護学の視座からみた子どもと家族
2 家族同心球環境理論からみた環境
3 家族同心球環境理論の子どもへの援用
第Ⅳ部 子どもにとって居心地のよい空間
第8章 不登校、社会的養護等の子どもたちの居場所――小児科医としての臨床と研究の視座から(石崎優子)
1 不登校



