出版社内容情報
本書は、18世紀末以降の「エネルギー革命/転換」の進展がいかに人類史・地球史に影響を与えたか、「人新世」をめぐる議論をふまえ長期の射程で考察する。バイオマスから石炭への転換、そして石油危機を経て、化石エネルギーから原子力・再生エネルギーに至る三度のエネルギー革命、さらに21世紀のフュージョン(核融合)エネルギーの模索へと、人類がいかにしてエネルギーをめぐる諸問題と関わってきたのかを考察する。
【目次】
序 章 「人新世」の時代とエネルギー(筑本知子/ジョン・R・マクニール/秋田 茂)
1 本書の目的と背景
2 「人新世」の時代とエネルギー・環境問題
3 「大加速」とエネルギーシステム
4 グローバルなエネルギー史――長期の視点
5 一八〇〇年からのエネルギー史
6 本書の構成
第1章 エネルギー革命と産業革命――過程と時間的構造(マーク・メッツラー[秋田 茂訳])
1 三つの長い革命
2 第一次エネルギー革命
3 第一次産業革命
4 第二次エネルギー革命と第二次産業革命
5 パターンの要約
第2章 第一次エネルギー革命――バイオマスから石炭へ イギリスを事例として(大西 悠)
1 近代へ「跳躍」するイギリス
2 いつ、どこで、なぜ、どのような効果が
3 エネルギー革命とイギリス農業革命を接続する
4 ライミングとその燃料としての石炭
5 農業革命を支える石炭エネルギー
第3章 第二次産業革命と「電力の時代」(山本千映/杉生秀司)
1 人類史における電力の意義と課題
2 電力利用の展開
3 各国における電力利用
4 エンジニアたちの履歴と技術移転
5 新たな汎用技術へ
第4章 「石油の世紀」と一九七〇~八〇年代の石油危機――「東アジアの奇跡」(秋田 茂)
1 第二次世界大戦後の国際秩序と「石油の世紀」
2 一九七〇年代の石油危機と国際秩序の変容――アジアにおける経済開発と援助
3 第一次石油危機とインドの経験――化学肥料問題
4 石油危機の余波と「東アジアの奇跡」
第5章 人新世時代のフィリピンにおける森林乱伐と再生(包 茂紅[猪原達生訳])
1 「大加速」の時代における森林資源と開発
2 森林乱伐とその環境への影響
3 森林乱伐の直接的な原因と根本的な原因
4 森林保護と再生
5 人と自然の調和を求めて
第6章 第三次産業革命――エネルギーとのつながりは変化したか(マーク・メッツラー[秋田 茂訳])
1 一九七〇年代の石油危機で何が起きたのか
2 第三次産業革命
3 わたしたちは現在どこにいるのか
第7章 レーザーフュージョンから見る革命の連鎖――歴史が紡ぐ創造性と未来への跳躍(兒玉了祐)
1 産業革命とエネルギー革命の歴史と未来
2 レーザーフュージョンエネルギーの基礎を築いた量子力学の始まり
3 レーザーとフュージョンエネルギーの歴史
4 パワーレーザーによるフュージョンエネルギー
5 レーザーフュージョンエネルギーによる変革と知の革新
第8章 「大加速」――エネルギーシステムと人新世(ジョン・R・マクニール[秋田 茂訳])
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