出版社内容情報
千年の都と謳われる京都――山紫水明の都だ。その宮廷生活においてかな文字が生み出され、たくさんの勅撰和歌集が編まれ、摂関期には後宮の才女たちが王朝文学を花開かせた。なかでも紫式部の『源氏物語』は世界に誇る恋愛物語だ。本書は、そのゆかりの地を入口にして作中の出来事や人物の心の動きを追体験する。ひいては、紫式部と源氏物語の平安京に時空を超えた旅をする試みである。
【目次】
はしがき
序説 紫式部のゆかり 朧谷 寿
第Ⅰ部 王朝の都のひと模様
1 紫式部が暮らした地――廬山寺
2 道長の栄華の舞台――土御門殿跡
3 平安の京と宮――御所
4 一条天皇の里内裏――一条院跡
第Ⅱ部 暮らしの風土
5 平安貴族が愛した賀茂祭――賀茂社
6 御霊が跋扈していた時代――神泉苑
7 物騒な都――羅城門跡
8 むつかしげなる下町――五条辺り
9 常なき世の「物語の力」――河原院跡
第Ⅲ部 洛外の風景
10 光源氏と紫の上の出会いの地――北山
11 紫式部も愛した大原野――西山
12 平安びとの遊興の地――嵯峨野・嵐山
13 哀愁漂う「憂し」の里――宇治
第Ⅳ部 平安びとの鎮魂と祈り
14 あの世とこの世の境目――六道の辻
15 貴人たちの葬送――鳥辺野
16 霊験を求めて物詣――観音霊場
17 満たされない心――比叡山
時代概説 紫式部が生きた時代(朧谷 寿)
主要引用・参考文献
あとがき
人名・事項索引



