出版社内容情報
子どもにかかわる大人のまなざしを交差させながら、子どもたちが生きている世界のリアリティを描く特集。園の何気ない日常の中の子どもたち。離島やへき地、放課後の子どもたち。地理的、歴史的に視野を広げ、実践や研究の土台となる私たちの子どもに対するイメージを、あらためて問い直します。
【目次】
【特集】
総論 〈子ども〉語りの地殻変動(川田 学)
子ども観の変容と気づき――保育者から研究者へ、そして保育的意味の探究へ(本岡美保?)
いつもどうして彼らは「男の子」なのか――『鬼滅の刃』の必殺技から見えるもの(天野 諭)
「喧嘩するけど仲良し」関係にみる子どもの生きる姿と社会(松原未季)
「夕方時間帯の保育」には何が求められるのか(石川 徹)
地域の遊び場から垣間見える「子どもの放課後の世界」(山下智也)
屋外での主体的な活動が子どもの発達にもたらすもの(小島康生)
現代の地域社会と子どもの発達――人文地理学の立場から野外遊びを再考する(寺本 潔)
へき地の子どもの生活経験(長津詩織)
複雑化する子どもの現実への視角――子ども観の歴史社会学から(元森絵里子)
対談 「私」から問い直す子ども観――時間・空間・原風景(秋田喜代美・大豆生田啓友)
【連載】
人との関係に問題をもつ子どもたち〈連載125〉
病院生活に楽しみをもち始めたYちゃんへの言葉かけ(《発達臨床》研究会)
子どもたちの情景―そばにそっといたおねえさん先生から見えたこと〈最終回〉
中学校に上がる手前で(3)(ひらのゆうこ・浜田寿美男)
子育てと美学―子どものかわいさについて考える〈連載2〉
かわいさ経験を成立させる養育者側の感情(森 功次)
対話で紡ぐ、思想としての発達〈連載5〉
中村隆一氏と紡ぐ、田中昌人の発達思想(中村隆一・近藤龍彰・富井奈菜実・柳岡開地)
障がいのある子の保育・教育のための教養講座―実践障がい学試論【実践方法編】〈連載53〉
実践のモードを変える(3)地図作製法と複写術の原理(佐藤 曉)