出版社内容情報
教職課程コアカリキュラムに対応した教育社会学のテキスト。子どもをとりまく社会、道徳教育を含めた社会化の装置としての学校、格差や社会的包摂など、基本的かつ多角的なテーマから、教師をめざす人が大切にしたいとらえ方を描き出す。
【目次】
監修のことば
はじめに
第1章 教育社会学の学問的特徴
1 教育社会学はどのような学問か
2 教育社会学における教育問題のとらえ方
3 教育実践へとつながる教育社会学
第2章 変容する家族・地域社会の実態と子どもへの影響
1 家族の教育的機能と変容
2 地域社会と家族の変容
第3章 ICTの普及が子どもに与える影響――メディア論の観点から
1 ICTの普及と生活環境・居場所の関係
2 子どもたちの発達や成長における影響
3 ネット社会に生きる子どもの人間関係とネットいじめの実態
4ICTを活用する
第4章 子どもの規範意識・道徳意識の形成――道徳教育の教育社会学的考察
1 道徳教育をどのようにとらえるか
2 教育社会学の視点から現在の道徳教育を分析する
3 社会学的視点からの道徳教育充実への課題
第5章 近代学校という装置――「義務教育」とその先
1 近代社会と義務教育
2 「教育は価値あるもの」という認識の広がり
3 近代教育と新中間層
第6章 人材配分機構としての学校――「学歴社会」の実態と理論
1 近代化と学歴社会
2 戦後の教育制度改革と学歴社会
3 学歴社会の理論
第7章 学校教育のなかの職業教育
1 学校制度と職業教育の位置づけ
2 高校と高専の専門学科の実態
3 青少年の進路・職業選択
4 学校から職業への移行
5 これからの職業教育の在り方
第8章 教育格差の社会学
1 教育格差とは何か
2 教育達成の不平等
3 教育格差,この百年の歴史
4 メリトクラシーへの疑惑と再生産論
5 教育費問題と親負担主義
第9章 学校と地域の連携・協働――「地域の教育力」と子どもの成長
1 学校と地域の今日的課題
2 学校と地域の連携・協働の重要性に関するデータ
3 子どもと地域の「つながり」をつくる学校と地域の協働
第10章 社会的包摂と教育――外国にルーツをもつ子どもの教育に焦点をあてて
1 多様なマイノリティと教育上の不利
2 外国にルーツをもつ子どもの教育の現状
3 外国ルーツの子どもの社会的包摂にむけた学校づくり
4 外国ルーツの子どもを支える公立学校の事例
第11章 教師の社会学
1 教師とは何か――教師? 教員? 教諭?
2 統計でみる日本の教員――性別・年齢
3 教員のアイデンティティと教員養成
4 教師はなぜ大変なのか
第12章 学校安全
1 学校安全の概要
2 犯罪被害の事例と防止の取り組み
3 災害安全に関する取り組み――地震災害を中
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