出版社内容情報
全国各地の児童養護施設へのアンケート・インタビュー調査から、施設職員の労働条件・労働環境を健康状態・ストレスと関連づけて分析。その上で、労働組合など労働環境改善のための取り組みがもたらす効果の検証を踏まえた政策課題を提示する。また、労働環境改善のための取り組みが子どもの人権保障につながることを実証するとともに、同僚・上司等の職員や子どもとの関係が及ぼす影響も考察。施設職員の労働問題を解決・緩和するためには、個々の施設の自助努力だけではなく、労働組合への組織化と国・自治体に対する社会運動が必要なことを浮き彫りにした一冊。
内容説明
全国各地の児童養護施設へのアンケート・インタビュー調査から、施設職員の労働条件・労働環境を健康状態・ストレスと関連づけて分析。その上で、労働組合など労働環境改善のための取り組みがもたらす効果の検証を踏まえた政策課題を提示する。また、労働環境改善のための取り組みが子どもの人権保障につながることを実証するとともに、同僚・上司等の職員や子どもとの関係が及ぼす影響も考察。施設職員の労働問題を解決・緩和するためには、個々の施設の自助努力だけではなく、労働組合への組織化と国・自治体に対する社会運動が必要なことを浮き彫りにした一冊。
目次
序章 施設職員を「労働者」としてみる
第1部 先行研究と労働問題の歴史(施設職員に関する先行研究の分析;児童養護施設における労働問題の歴史―1945~2024年)
第2部 施設職員の労働条件(基本属性・施設の形態・就業の条件・職種等;給与体系;労働条件)
第3部 施設職員の健康状態と人間関係(健康状態とストレス;退職を考えた時に支えになった要因;施設職員として働くことになった経験と仕事のやりがい;子どもと家族からの行政機関や施設に対する苦情や要望)
第4部 施設職員の労働問題を規定する要因(小規模化の影響;研修体制;働き続けられる環境づくり;労働組合の役割;国・自治体の役割)
終章 子ども・職員双方の人権が保障される環境づくり―施設における労働問題と対策
著者等紹介
堀場純矢[ホリバジュンヤ]
1975年、愛知県生まれ。2012年、金沢大学大学院人間社会環境研究科博士後期課程修了。博士(学術)、社会福祉士。全国児童養護問題研究会編集部長、『社会的養護研究』編集委員長。児童養護施設の児童指導員、中京女子大学(現・至学館大学)専任講師などを経て、日本福祉大学社会福祉学部教授、放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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