出版社内容情報
児童の権利に関する条約が成立して以降、重視されるようになったのは子どもの最善の利益を考慮する事と意見表明権の保障である。これらをキー概念として、本書では、支援者ならびに社会的養護ニーズのある子どもへの長期間にわたるインタビュー調査を基に、意図的支援という関わりによって、子どもがどのように権利を守られ、権利を守る力を体得していくのか、そのプロセス・効果を検証している。また、社会的養護ニーズがあるにもかかわらず公的支援につながらなかった子どもを含めた実態の分析等から、子どもへの権利侵害をするのも「人」であるが、そこからの仕切り直しができるのもまた「人」である事も実証。子どもが自分や他者の権利を守ることができる力を体得するための支援の可視化を試みた一冊。
内容説明
児童の権利に関する条約が成立して以降、重視されるようになったのは子どもの最善の利益を考慮する事と意見表明権の保障である。これらをキー概念として、本書では、支援者ならびに社会的養護ニーズのある子どもへの長期間にわたるインタビュー調査を基に、意図的支援という関わりによって、子どもがどのように権利を守られ、権利を守る力を体得していくのか、そのプロセス・効果を検証している。また、社会的養護ニーズがあるにもかかわらず公的支援につながらなかった子どもを含めた実態の分析等から、子どもへの権利侵害をするのも「人」であるが、そこからの仕切り直しができるのもまた「人」である事も実証。子どもが自分や他者の権利を守ることができる力を体得するための支援の可視化を試みた一冊。
目次
序章 なぜ権利を守る力の体得が必要なのか
第1章 自立・自立支援の捉え方とその課題―社会的養護の立場から
第2章 社会的養護で育つということ―子どもたちの語りから
第3章 子どもが自立していくプロセス―「SOSを出すことができる」自立を目指して
第4章 子どもが権利を守る力を体得するプロセス―「自他を守る力」を体得するまで
第5章 子どもが権利を守る力を体得するための支援―「意図的」な積み重ねが伝わる関わり
第6章 多職種連携と生活環境の変化を意識した取り組み―支援する側の課題
著者等紹介
谷口純世[タニグチスミヨ]
1973年生まれ。現在、愛知淑徳大学福祉貢献学部福祉貢献学科社会福祉専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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