出版社内容情報
江戸時代中期、日本列島では耕地面積と人口が大幅に増加し、社会は大きく発展した。しかし18世紀半ばを過ぎると新田開発による成長は終わりを迎え、人々は自然との関係のなかでさまざまなジレンマを抱えるようになった。本書では、江戸時代に書かれた農書を手掛かりに、気象や土地、動植物などの視点から百姓たちの営みがどのように捉えられるかを描き出す。自然の歴史の変遷を人類の歴史の補助線とし、遠い過去からはるか未来に通底する人間社会の根本的な課題を浮き彫りにしていく。
内容説明
江戸時代中期、日本列島では耕地面積と人口が大幅に増加し、社会は大きく発展した。しかし18世紀半ばを過ぎると新田開発による成長は終わりを迎え、人々は自然との関係のなかでさまざまなジレンマを抱えるようになった。本書では、江戸時代に書かれた農書を手掛かりに、気象や土地、動植物などの視点から百姓たちの営みがどのように捉えられるかを描き出す。自然の歴史の変遷を人類の歴史の補助線とし、遠い過去からはるか未来に通底する人間社会の根本的な課題を浮き彫りにしていく。
目次
プロローグ なぜ自然の歴史の補助線を引くのか
1 田んぼとそれを取り巻く自然(気候;土 ほか)
2 百姓のまわりの生き物(ウマ;ウシ ほか)
3 刃を向ける自然(イワシ;ニシン ほか)
エピローグ どのように人類史をとらえればよいのか(田んぼをめぐる人類史;人類史の検証方法)
著者等紹介
武井弘一[タケイコウイチ]
1971年熊本県生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。専門は日本近世史。博士(教育学)。現在、金沢大学人間社会研究域学校教育系教授。主著『江戸日本の転換点』NHK出版、2015年(第4回河合隼雄学芸賞受賞)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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