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出版社内容情報
これまで「大衆」と「マス・メディア」に関しては盛んに語られてきたが、SNSをはじめメディアが多様化し、マスとメディアの関係が変容した今日ではリアリティーを失いつつある。とはいえ、大衆社会論の問題は解消された訳ではないだろう。本書はこの「マス」 概念を再検討、再構築することで、現代社会をメディア側から見通す手がかりを探る。
内容説明
今そこにある「大衆なき社会」の脅威。我々一人ひとりが情報を発信できるいま、「メディア」と「大衆」の意味を探る。
目次
大衆の消滅
大衆の「救済」とマス・コミュニケーション
「マス」の再発見―メディア政治研究における抑圧されたものの復活
状態としての大衆、イメージとしての大衆
現代社会におけるマス・コミュニケーションと感情
インターネットの普及に伴う大衆の可視化
社会的に構築されない「ジャーナリズム」
新しい「正統性の危機」?
陰謀論政治の出現
「物言わぬ大衆」としての「真の弱者」アイデンティティ
ジャーナリズム実践の集合的記憶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
15
「マス・コミュニケーション」という言葉が徐々に「マス・メディア」という言い方になり、最近では単なる「メディア」という風に「マス(大衆)」といった文脈が希薄になってきた印象はある。本書は、ソーシャルメディアが普及した今日的なメディア環境の中で、「マス(大衆)」概念を再検討した論集。学説的な考察から始まり、様々な切り口から論じられている。根底に「大衆社会」から「分断社会」へといった大きな変化はあるのかもしれないが、社会の変容の中で大衆といった概念をどう再構築するか、難しい課題かと思われる。2025/01/29
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