出版社内容情報
本書は、スターとその楽曲ないしアメリカの影響からの歴史記述ではなく、より多様にポピュラー音楽の歴史を読み直していくための視点と方法をとりあげる。
内容説明
本書は、スターとその楽曲ないしアメリカの影響からの歴史記述ではなく、より多様にポピュラー音楽の歴史を読み直していくための視点と方法をとりあげる。
目次
第1部 越境(アメリカの「支那の夜」―太平洋を渡った「極東」の歌;いつの日君また来たる―越境する「何日君再来」;YMOとゲーム音楽―アフロ=アジアの環太平洋的文化交渉;「倭色歌謡」の規制とトロットの誕生―戦後韓国におけるポピュラー音楽の文化史の一断面)
第2部 現場(世界歌謡祭からニューミュージックへ―一九七〇年代における「主流」の形成;スタンダード・ミュージックとしての「Get Wild」―生成過程と社会的価値についての考察;カラオケ喫茶における「演歌・歌謡曲」の受容―高齢者の音楽実践から考える「戦後日本」の回想;パフォーマンスの場としての温泉地―ツーリズムをめぐる場所性の形成と音楽実践;教養を消費するレコード愛好家の「世界」―昭和初期の「蓄音機ファン」の顕在化過程から)
第3部 ジャンル(彼らの系譜としての大衆音楽史―日本におけるカントリー音楽の盛衰を事例に;起立の規律―ロック・バンドの来日公演にみるスタンディング実践史;ジャパニーズ・シティ・ポップのジャンル史;日本人はなんでそんなにタンゴが好きなんだ―日本のタンゴ音楽文化史と「私(self)」のエスノグラフィー)
著者等紹介
輪島裕介[ワジマユウスケ]
1974年生まれ。現在、大阪大学大学院人文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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