出版社内容情報
病気、犯罪、災害に対する予防的介入の重要性は、今日ますます認識されるようになっているが、政府や社会による予防的介入については、個人の自由との衝突の可能性をはじめとする様々な問題があるため、倫理的な検討が欠かせない。本書では、疾病予防、防犯、防災に関わる具体的な事例の検討を通して、その予防活動の概要と倫理的な問題点を分析し、それを踏まえて予防活動全般の構造や理論を明らかにすることで「予防の倫理学」の確立を試みる。
内容説明
病気、犯罪、災害に対する予防的介入の重要性は、今日ますます認識されるようになっているが、安全と自由のトレードオフ、被害者の自己責任、平時と有事の関係など様々な問題があるため、倫理的な検討が欠かせない。本書では、疾病予防、防犯、防災に関わる具体的な事例の検討を通して、予防活動に特徴的な倫理的問題点を分析し、それを踏まえて予防活動全般の構造や理論を明らかにすることで「予防の倫理学」の確立を試みる。
目次
序章 予防をめぐる諸問題
第1章 交通事故の予防
第2章 公衆衛生と医療
第3章 犯罪の予防
第4章 災害の予防
終章 「予防の倫理学」に向けて
著者等紹介
児玉聡[コダマサトシ]
1974年大阪府生まれ。2006年博士(京都大学、文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sayan
20
予防とは善意の衣を着た例外状態の宣言。主権者が個の生に踏み込むための入口。世界は公正だ!思い込みからミネアポリスの犠牲者を悪と断じ非難し自身の正当性=安全を死守。デリダが暴いた人間を動物化して排除する政治装置は、いま、防犯や防災から健康管理まで予防の名を借りて身体と自由を包囲。誰が危険を定義しどの裁量で権利を先回りし削るのか、この設計図を問い返さない限り人は守られる市民ではなく常に被介入可能な動物に転落する。倫理的自衛の座標を見失った時、守られている安心感を得るために人はいまどの自由を獣に差し出したのか?2026/01/25
女性佐藤
1
喫煙者や自殺願望のある者の権利についての問題に興味があったので読んでみたが、さまざまな話題について淡々と述べていて、興味のある話題についても言及されていたので面白かった2024/01/02




