出版社内容情報
「新しい資本主義」を「社会資本主義」と命名した本邦初の「経済社会学」。「社会的共通資本」と治山治水を優先し、国民が持つ「社会関係資本」を豊かにし、一人一人の「人間文化資本」を育てる。これら三資本の融合を理念とし、「人口変容」と「脱炭素」を論じつつ、経済社会システムの「適応能力上昇」を維持して、世代間協力と社会移動が可能な開放型社会づくりを創造する。
内容説明
「脱成長」論を越えた「社会資本主義」は、新しい資本主義として「生活の質」を支える「社会的共通資本」と治山治水を優先し、国民が持つ「社会関係資本」を豊かにする。合わせて子ども真ん中の政策により、義務教育・高等教育を通じて一人一人の「人間文化資本」を育てる。「社会資本主義」はこれら三資本を融合した理念を持ち、全世代の生活安定と未来展望を可能とし、経済社会システムの「適応能力上昇」を維持して、世代間協力と社会移動が可能な開放型社会づくりを創造する。
目次
「社会資本主義」―「新しい資本主義」の素描
第1部 新しい資本主義としての「社会資本主義」(二一世紀資本主義の意味;「資本主義終焉」論からの前進;新しい資本主義のデザイン;経済社会システムの社会変動;「適応能力上昇」による「社会資本主義」の創造)
第2部 人口変容社会の動態(人口史観と経済社会システム;人口変容をめぐる社会学的想像力)
第3部 脱炭素社会と地方創生(「脱炭素支援経済学」の理論と限界;自然再生可能エネルギーの「使用価値」と「交換価値」;北海道「脱炭素社会形成」のアポリア;「社会資本主義」における地方創生への希望)
著者等紹介
金子勇[カネコイサム]
1949年福岡県生まれ。現在、北海道大学名誉教授。博士(文学、九州大学、1993年)。第1回日本計画行政学会賞(1989年)、第14回日本都市学会賞(1994年)。札幌市・市政功労者(2020年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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