出版社内容情報
学校の福祉的機能を高めるために、これからの教育・福祉・心理等の専門職がいかなる協働の実践をおこなっていくのか――。いじめや不登校、虐待、差別、格差などの生きづらさをもつ子どもたちへのケアとともに、これからのSDGsやウイズ・コロナ、災害復興、GIGAスクール構想などのなかで、学校の福祉的機能を担う多職種協働の目的と価値、方法と技術をめぐる理論と実践を提案する。
目次
第1部 学校福祉と多職種協働(目的と価値)(学校教育とソーシャルワークを橋渡しするのは子どもたち;多職種との「かさなり」を考える;人と人とのつながりはどのようにして生まれるか;学校福祉実践の水脈をめぐる探究―鈴木道太の生活教育の展開)
第2部 学校福祉実践の方法と技術(養護教諭はスクールソーシャルワーカーに何を求めているか;「家庭訪問」が育む子どもの力;教師が福祉職と一緒に仕事をすることの意味;生きづらさを乗り越えようとするヤングケアラー―教師の気づきとともに;ユニバーサルデザインと子どもの福祉―家庭科教育が目指すしあわせ;歴史学や社会科教育にとって子どものしあわせとは;SDGsの視点に立つ教育職と福祉職の連携)
第3部 学校で一緒に仕事をする人々のIPE(教育・心理・福祉の学部・学科の多職種連携学修の試み;教員養成大学における教育支援職の育成;教師教育における「学校福祉」とプロフェッショナル)