出版社内容情報
戦後期における日本の保守および保守政治家とはいかなるものか、保守政権とはどのような役割をはたしてきたのか、問い直す。各章二人の政治家を縦軸・横軸・対称軸からカップリングさせた事例研究。自民党(旧自由党、旧民主党、旧進歩党)の多様性を論究しつつ、日本的保守政治家の実相と特質を解明する。
内容説明
戦後期における日本の保守および保守政治家とはいかなるものか、保守政権とはどのような役割をはたしてきたのか、問い直す。各章二人の政治家を縦軸・横軸・対称軸からカップリングさせた事例研究。自民党(旧自由党、旧民主党、旧進歩党)の多様性を論究しつつ、日本的保守政治家の実相と特質を解明する。
目次
戦後日本の保守政治
1 戦前から戦後への連続性と非連続性(戦前戦後における保守の連続と非連続―官僚政治家と政党政治家;戦後保守における歴史と伝統―象徴天皇制、平和的発展、近代;自民党の「保守主義」―早川崇の「保守主義の政治哲学要綱」に注目して)
2 一九四五年~一九六〇年代(保守本流の正統性をめぐる権力闘争―吉田茂と佐藤栄作;外交の民主化と政党政治―芦田均と鳩山一郎;戦前派の描いた「進歩的保守」のかたち―松村謙三と重光葵;リベラル保守対ラディカル保守―石橋湛山と岸信介;保守による共産圏外交―池田勇人と高崎達之助;自民党ニュー・ライト―ー九六〇年代の宮澤喜一と石田博英)
3 一九七〇年代~二一世紀(ポピュリズムの視点からの比較―田中角栄と小泉純一郎;協同主義の系統―三木武夫と井出一太郎;「保守本流」再見―福田赳夫と大平正芳;もう一つの政治路線―北村徳太郎と中曽根康弘;保守漂流のなかの政治改革―橋本龍太郎と小渕恵三;政党主導型政治の模索と蹉跌―小沢一郎と鳩山由紀夫)
著者等紹介
増田弘[マスダヒロシ]
1947年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。現在、立正大学法学部名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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