出版社内容情報
滝川 好夫[タキガワ ヨシオ]
著・文・その他
内容説明
この一冊で『道徳情操論』がわかる!『国富論』と並ぶアダム・スミスの主著『道徳情操論(道徳感情論)』は、人間関係についての鋭い洞察にあふれた人生哲学の名著であるが、他方で極めて難解な本でもある。本書はこの『道徳情操論』を原著の目次に沿って読み進めながら、スミスの主張を大胆に整理・要約。この本のエッセンスがすっきりと理解できる。悩み多き現代人へ「経済学の父」が贈る、楽しく生きるための処方箋!
目次
1 同情は喜びを増大し、悲しみを減少する
2 我々はお互いに助力を必要としている
3 平静・享楽は幸福の源泉
4 慎慮の美徳は最も有用な美徳
5 道徳情操は「慣習」と「流行」によって異なる
6 悪徳は気まぐれであり、美徳は規律・秩序を維持している
著者等紹介
滝川好夫[タキガワヨシオ]
1953年生まれ。現在、関西外国語大学英語キャリア学部教授、神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rosetta
14
アダム・スミスは『国富論』が有名だがむしろ生前は倫理学者であって、この『道徳感情論』は30年以上に渡って書かれた作者のライフワーク。はっきりいって読むのが苦痛な本。日本語が何言っているか分からないレベル。今でもこんな翻訳あるんだァと逆の意味で感心した。翻訳ではなく解釈本なんだけど、解説してくれている訳では無い。内容は放り出されているだけ。寝る前に読むとよく眠れそう。2023/01/12
Hiroki Nishizumi
3
哲学書だ。自明の理もあればよく理解出来ないところも多々ある。一二読では消化出来そうに無い。2023/03/01
takao
2
ふむ2025/03/21
あのした
0
読み終わるまで時間がかかったけれど、得ることも多くあった一冊でした。アダムスミスの「道徳情操論」のエッセンスをまとめた内容で、人間関係に関わる部分にフォーカスされた内容。エッセンスといっても古典にあたる内容のため、一文一文を理解しながら読み進めるのはとても難しかった印象です。ただ内容は人間とは何か?どんな性質を持っていて、どんな時に感情が動きくのか?幸福な人はどのような性質があるのか?等々人間の性質をとことん分類そこから道徳がある人はこんな人、徳がないのないか?とまとめられた内容と認識しました。2023/03/21