出版社内容情報
子どもたちは絵本とどのようにかかわっているのか。また、そのかかわりから、どのような育ちの姿が見られるのだろうか。本書は、子どもに携わるすべての人に向けて、子どもと絵本のかかわりをとおして、絵本のもつ魅力と、絵本とのかかわりから引き出される、子どもたちがもっている豊かな世界のおもしろさに迫る。
内容説明
子どもたちは絵本とどのようにかかわっているのか。また、そのかかわりから、どのような育ちの姿が見られるのだろうか。絵本の魅力を再発見し、絵本とのかかわりから引き出される、子どもたちの豊かな世界のおもしろさに迫る。
目次
理論編―絵本にはなぜ力があるのか?(絵本が育むひととの絆(愛着形成)
絵本が育てる子どものことば
読み聞かせの醍醐味
絵本が育てる子どもの力)
実践編―エピソードでわかる絵本力(絵本のことばが合言葉;絵本は遊びの火付け役;知りたいを育てる)
著者等紹介
浅木尚実[アサギナオミ]
現在、白鴎大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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oldman獺祭魚翁
41
近年娘が図書館の児童書担当になったり、家の近くの絵本カフェを知ったりで、絵本と関わる事が増えている。その絵本の力を科学的に解説したのが本書です。子どもが生まれた時から就学期に入るまで、親や社会とどのように関わっているかを、様々な事例を挙げて解き明かした本です。解り易く面白く尚且つ美しい(全ページカラー)内容です。電子書籍化が増えています。しかしその一方で最後までアナログ書籍として残るのは、絵本では無いだろうかという意見は、絵本を扱う人達から多く出ているのが事実です。多くの親御さんに読んで欲しい本です。2023/08/17
ムーミン2号
12
別サイトの献本当選本。実はそれほど期待していなかったのだが、とっても良かった(大変失礼致しました)。こどもたちに訴求する絵本というのはどういうものなのか。こどもたちの発達段階に沿った絵本の特徴や、絵本が育てる子どもの力とともに語られているので「絵本て、何だろう?」と今までモヤッとしていたものがよくわかった。よくわかったのは、ちゃんとバックに科学的根拠があるからで、著者さんがそこまでちゃんと踏み込んでいらっしゃることに起因する。いろんな絵本がカラー写真と共に紹介されているので、読んでない絵本にも興味がわく。2023/08/04
ぱせり
8
理論編と実践編。ことに幼稚園などで読まれる絵本が、子どもたちの集団遊びや生活のなかで、大きく膨らんだり変化したりしていく様子に引き込まれた。本を読んであげる、というよりも、読み手も聞き手も一つになって一緒に楽しんでいる感じが素敵だった。羨ましいくらいに幸せな教室、幸せな子どもたち、と思った。2023/07/28
ひのき
0
いつも新しい絵本を読み聞かせており、繰り返し繰り返しではないので、幼児が文字は分からないけど暗記しているというのには驚いた。2023/08/30