出版社内容情報
ソーシャルワーカーへのインタビュー調査(語り)を七次元統合体モデルで分析し、時間・場等の環境との相互作用を捉えようとする試み
内容説明
ソーシャルワークの「見える化」は可能か。多様な領域で実践するソーシャルワーカー40名へのインタビュー調査によって聞き取ることができた約70の実践事例を、多次元的な認識構造モデル「7次元統合体」を用いて分析。特に、ソーシャルワーカーの実践知に着目して「価値・目的、視点・対象認識、機能・役割、方法、空間(場と設定)、時間、技能」という「7次元」の相互の動きや関連から、見えにくい・あいまいと評される実践の世界を捉えようとした一冊。
目次
見えにくくあいまいなソーシャルワーク実践
第1部 ソーシャルワークの見える化の全体像(ソーシャルワークの知の発達と課題;認識構造モデル「7次元統合体」による実践の見える化の方法;ソーシャルワーク実践;の7次元的特徴)
第2部 実践レベルの違いからみる7次元統合体モデルによる見える化(ミクロレベル実践の見える化;メゾ・マクロレベル実践の見える化―国の政策・制度新案に対する戦略的実践;マクロレベル実践の見える化―行政機関におけるソーシャルワーク・プランニング)
第3部 複数実践事例の7次元統合体モデルによる見える化(暴力・虐待により緊急・切迫した状況にある人への実践;社会生活維持遂行および判断が困難な人への実践;社会的に脆弱な家族への実践;組織改革・地域組織化の実践;「制度」外領域の実践―独立開業のソーシャルワーカーの立場から)
第4部 ソーシャルワークの見える化の試みと展望(実践の認識構造と実践根拠の関係;7次元統合体モデルの到達点と課題―演繹的・帰納的アプローチを通して)
著者等紹介
平塚良子[ヒラツカリョウコ]
1947年生まれ。現在、大分大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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