幕末維新英傑伝

菅野 覚明【著】

ミネルヴァ書房（2021/07発売）

• サイズ 46判／ページ数 292p／高さ 19cm
• 商品コード 9784623091171
• NDC分類 281
• Cコード C0021

出版社内容情報

幕末維新――。それまでの価値観が根底から崩れ去った激動の時代は、多くの英傑、風雲児を生み出した。功成り名を遂げた英傑たちは、しかし、果たして私たちの人生の範たりうるのだろうか。大変革の立役者となった彼らは、そもそも何を信じ、何を求めて、時代を生き抜いていったのか。サクセスストーリー史観とは一線を画す視点から、己の道を追求し、日々自己省察を重ねた英傑たちの生きざまに迫る。

内容説明

幕末維新―。それまでの価値観が根底から崩れ去った激動の時代は、多くの英傑、風雲児を生み出した。功成り名を遂げた英傑たちは、しかし、果たして私たちの人生の範たりうるのだろうか。大変革の立役者となった彼らは、そもそも何を信じ、何を求めて、時代を生き抜いていったのか。サクセスストーリー史観とは一線を画す視点から、己の道を追求し、日々自己省察を重ねた英傑たちの生きざまに迫る。

目次

佐藤一斎―心の霊光に目覚める
徳川斉昭―尊王攘夷の仕掛人
井伊直弼―「大丈夫」か、「天下の奸賊」か？
伴林光平―決起する歌人
吉田松陰―幽囚の自由人
アーネスト・サトウ―幕末日本を見抜いた英国人
横井小楠―悟られにくい人物
佐久間象山―幕末の天才児
西郷隆盛（一）―禅的な行動様式
西郷隆盛（二）―英雄としての振る舞い
島津斉彬―名君の資質
西周―軍人精神の創設
タウンセンド＝ハリス―日本の真の幸福を願って
勝海舟―わかる人にはわかる
山県有朋―小さくとも強靭な国家を

著者等紹介

菅野覚明［カンノカクミョウ］
１９５６年東京都生まれ。１９７９年東京大学文学部倫理学科卒業。１９８５年東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程退学。２００５年東京大学大学院人文社会系研究科教授。現在、東京大学名誉教授。皇學館大学特別招聘教授。著作に『神道の逆襲』（講談社現代新書、２００１年、サントリー学芸賞受賞）ほか（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[アーミー]

本書に載っているのは、幕末維新期に様々な分野で活躍した英傑15名。紹介した人の業績の中でも特にその生き方・人柄・思想に光をあてて、現代を生きる私たちの手本を求めるというのが本書の狙いと言う。作者の同名エッセーが元になり、1回につき1人にスポットをあて、その人徳や業績を読み解いていくスタイルで、時代の流れ、歴史の背景もわかりやすく、人物像にも感情移入できた。後世の歴史の見方によって特定人物の業績の善悪が変わるという、歴史特有の価値観の存在もよくわかる。幕末維新の英傑と呼ばれる人物を知る良い作品だ。

2021/09/03