出版社内容情報
これからの英語教員が自ら考え、判断する主体性がかつてなく求められるなか、「英語という外国のことば」の何をどう教えるのか。本書は、「英語指導スキル」の指南書ではなく、英語教育学という専門分野をわかりやすく解説し、英語教育のあり方を考える材料を提供することで、英語教員の日々の学びに役立つ書。理論と実践を往還した「英語教育学」の待望のテキスト。
目次
第1部 英語教育学とは?
第2部 言語習得についての研究
第3部 外国語を教えるということ
第4部 社会・文化の中の言語とコミュニケーション
第5部 指導上の課題
第6部 これからの英語教育
著者等紹介
鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
立教大学名誉教授
鈴木希明[スズキノリアキ]
中京大学グローバル教育センター特任講師
綾部保志[アヤベヤスユキ]
立教池袋中学校・高等学校教諭
榎本剛士[エノモトタケシ]
大阪大学大学院言語文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
42
M図書館。中公新書の『言語の本質』と合わせて読むといい本。ESL(第二言語としての英語)とEFL(外国語としての英語)で、この違いは重要という(鳥飼12頁)。コミュニカティブ・アプローチ(CLT)はヨーロッパとりわけ英国に背景がある(榎本46頁)。ポストCLTでは、アイデンティティの多様性や権力関係に自覚的となり、コミュ能力を育成する流れが考えられるという。バフチンは、言語は社会的負荷を帯びているといったという(榎本76頁)。言語と権力の共犯関係を思う。2024/08/02
Riopapa
3
1テーマ2ページでまとめられているので、読みやすい。参考文献も豊富についている。2022/02/03