出版社内容情報
「国際法の父」として名高いグロティウスの『戦争と平和の法』は、法学の最大の古典である。本書は、従来、主に国際法と国際政治の世界で評価されてきたこの書を、ホッブズに先行する近代的政治・社会思想の先駆的著作として捉え直す。『戦争と平和の法』の構想を、新しい時代を切り開く思想として、個人、国家、国際社会という構成要素との関連の中で読み解くことで、西洋法制史や国際法学はもとより、政治・社会思想史のこれまでの常識に挑戦する。
内容説明
「国際法の父」として名高いグロティウスの『戦争と平和の法』は、法学の最大の古典である。本書は、従来、主に国際法と国際政治の世界で評価されてきたこの書を、ホッブズに先行する近代的政治・社会思想の先駆的著作として捉え直す。『戦争と平和の法』の構想を、新しい時代を切り開く思想として、個人、国家、国際社会という構成要素との関連の中で読み解くことで、西洋法制史や国際法学はもとより、政治・社会思想史のこれまでの常識に挑戦する。
目次
『戦争と平和の法』はなにを論じようとしたのか
第1部 近代思想とグロティウス(グロティウスははたして近代的か;「完全な共同体」とグロティウスの国家思想;『戦争と平和の法』の思想史的意義;「諸国民間の共通法」と理性を行使する者たちの社会)
第2部 グロティウスとヨーロッパの拡大(近世ヨーロッパのフロンティアと国際法の思想―オランダ東インド会社とグロティウスの自然法的私戦論;人類の敵―グロティウスにおける海賊と航行・通商の自由)
第3部 グロティウスと現代(グロティウスのアンビヴァレンス―国家主権と人類の共通利益;グロティウスの伝統―国際法の思想史と国際社会;グロティウスと二〇世紀における国際法思想の変容)
著者等紹介
山内進[ヤマウチススム]
1949年小樽市に生まれる。1977年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。成城大学法学部教授、一橋大学法学部教授を経て、松山大学法学部特任教授・一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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