出版社内容情報
生活保護等によりアパートに入居したホームレスが再び野宿生活に戻る現象が散見されるが、それはなぜか。本書は7年間で延べ600人程のホームレス経験者を対象に行ったパネル調査をまとめたものである。福祉・看護・心理・社会政策・公衆衛生等の知見を基に、地域生活の持続可能性を高めるための条件を経年的かつ学際的に分析し、精神的健康の維持・向上と孤独感解消も経済給付等と同様に重視すべき点を提言した一冊
内容説明
「新たな地域生活」を構築するために。延べ600人への7年にわたる調査から生活実態と支援のあり方を考察。
目次
生活困窮者と地域生活の持続可能性―ホームレス支援が抱える課題
第1部 パネル調査による生活状況の把握(パネル調査の概要とホームレス経験者の生活状況;ホームレス経験者の地域生活と持続可能性―調査結果の概要から)
第2部 ホームレス経験者が抱える困難(保護者との離別経験と貧困の継承―「子ども時代の貧困」が及ぼす影響;健康意識・行動、疾病と関連要因;精神的健康と心理社会的要因・自立の関連―GHQ12項目版による調査から;アディクション(嗜好)と生活困窮―繰り返される「負のスパイラル」)
第3部 ホームレス経験者を取り巻く社会関係(生活困窮者の就労意識の変化―アンケート及びインタビュー調査から;相対的剥奪とスティグマ―生活保護を利用して暮らす社会的意味;社会的孤立とソーシャルサポート;地域生活の継続における民間支援団体の役割)
地域生活の持続可能性を高めるために
著者等紹介
山田壮志郎[ヤマダソウシロウ]
1976年生。2009年日本福祉大学大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了。現在、日本福祉大学社会福祉学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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