出版社内容情報
本書はドイツ社会学の黎明期における資本主義論、とりわけマックス・ヴェーバーのそれが成立する過程を探る。同時代の著述家たちの膨大な文献を渉猟して、従来曖昧であった歴史学派から初期社会学へと至る道筋を実証的に跡付け、ヴェーバーやゾンバルトの資本主義論がいかなる学問史的文脈に立脚するかを解き明かしている。ドイツにおいて高い評価を得た日本人研究者による、ドイツ社会学の起原に迫る労作。
(Takebayashi, Die Entstehung der Kapitalismustheorie in der Gr?ndungsphase der deutschen Soziologie :Von der historischen National?konomie zur historischen Soziologie Werner Sombarts und Max Webers, Berlin : Duncker & Humblot, 2003 の全訳)
内容説明
本書はドイツ社会学の黎明期における資本主義論、とりわけマックス・ヴェーバーのそれが成立する過程を探る。同時代の著述家たちの膨大な文献を渉猟して、従来曖昧であった歴史学派から初期社会学へと至る道筋を実証的に跡付け、ヴェーバーやゾンバルトの資本主義論がいかなる学問史的文脈に立脚するかを解き明かしている。ドイツにおいて高い評価を得た日本人研究者による、ドイツ社会学の起原に迫る労作。
目次
第1部 シュモラー、ブレンターノ、ビューヒャーの歴史的国民経済学(一八九〇年前後におけるドイツ国民経済学「歴史学派」の学問的状況;ブレンターノの一八八八年および一八八九年の就任講演;シュモラーの一八九〇年前後の連載論文;ビューヒャーの段階論;ビューヒャー段階論研究をめぐる論争)
第2部 ゾンバルトとヴェーバーの「社会科学」(二〇世紀初頭におけるゾンバルトとヴェーバーの学問的立場;ゾンバルトの一九〇二年の資本主義論;ヴェーバーの一九〇四・〇五年における方法論と歴史的研究;ゾンバルトとヴェーバーにおける「資本主義」理論)
第3部 国民経済学「新歴史学派」から初期ドイツ社会学へ(歴史的国民経済学の理論化;社会科学・社会経済学・社会学;国民経済学と社会学の起原)
著者等紹介
竹林史郎[タケバヤシノブオ]
1954年香川県生まれ。2001年以降、ビーレフェルト大学社会学部研究臨時補助員を経て、現在ヘアフォルドとレーネの公共教育施設で日本語を教えている
田村信一[タムラシンイチ]
1948年生まれ。現在、北星学園大学名誉教授
山田正範[ヤマダマサノリ]
1949年生まれ。1983年立教大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。元専修大学北海道短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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