出版社内容情報
人間的な成長・成熟を図る教育としての「人間教育」を根本から考え、理解することを目指す。そのために、人間教育の根本となる「人間」「成長・成熟」に関わる概念について、その思想的源流にさかのぼって深く探究を行う。さらに、さまざまな教育活動や教育実践、学習指導要領のあり方への理解を深めることによって、教育実践が人間教育であるために何が重要なのかを明らかにする。巻末には梶田叡一氏と浅田匡氏の対談を付す。
目次
第1部 人間教育の根本を探る(「経験」の人間教育的意義;社会・人との関わりと人間の成長―人間教育の観点から;自己実現の人間教育論的意義;人間中心の教育―信頼と尊重;精神分析を学ぶこと―己との語り合い;閾において人間教育を再考する―人間学と教育)
第2部 人間教育と現代の教育課題(人間の学びを問い直す―アクティブ・ラーニング;主体性を育てる教育;道徳性を育む人間教育;インクルーシブ教育と人間教育;グローバル化時代における人間教育;ナショナルカリキュラムと人間教育)
対談 人間教育とは何か(話し手:梶田叡一・聞き手:浅田匡)
著者等紹介
杉浦健[スギウラタケシ]
近畿大学教職教育部教授。1967年生まれ。1991年京都大学教育学部心理学科卒業。1997年京都大学教育学研究科博士後期課程修了(教育学博士)。近畿大学教職教育部非常勤講師、助教授・准教授を経て、2012年より現職
八木成和[ヤギシゲカズ]
桃山学院教育大学人間教育学部教授。1965年生まれ。1988年神戸大学教育学部初等教育科卒業。1993年大阪大学人間科学研究科教育学専攻中退。1993年鳴門教育大学助手、四天王寺国際仏教大学助教授、四天王寺大学准教授・教授を経て、2020年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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