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出版社内容情報
海岸に流れ着いたガラス瓶には血で書かれたメッセージが。それはかつて誘拐された少年のものらしが……。迷宮入りしていたこの事件に特捜部Qのカールとアサドが挑む! 人気シリーズの第三弾。
内容説明
「特捜部Q」―未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。今回「Q」のカール・マーク警部補と奇人アサドのコンビが挑むのは、海辺に流れ着いたボトルメールの謎。ボトルから取り出された手紙には「助けて」との悲痛な叫びが。書き手の名前の頭文字はP。だが手紙の損傷が激しく、内容の完全な解読は難航した。Pはどうやら誘拐されたようだが、過去の記録に該当する事件は見当たらない…。北欧を代表するミステリ賞「ガラスの鍵」賞に輝く著者の最高傑作!人気の警察小説シリーズ、第三弾。
著者等紹介
エーズラ・オールスン,ユッシ[エーズラオールスン,ユッシ][Adler‐Olsen,Jussi]
1950年、コペンハーゲン生まれ。デンマークを代表するミステリ作家。北欧、ヨーロッパで絶大な人気を誇る。『特捜部Q―Pからのメッセージ』で北欧最高峰の「ガラスの鍵」賞を受賞した
吉田薫[ヨシダカオル]
関西大学文学部ドイツ文学科卒、英米文学・ドイツ文学翻訳家
福原美穂子[フクハラミホコ]
学習院大学大学院博士後期課程単位取得修了、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
159
この作家の3作目でかなり読ませてくれました。主人公が最初は興味を引かなかった事件ファイルをアシスタントたちの力によって、じけんの糸口を見つけて最後まで一気に読ませてくれます。さすがにこのシリーズでは今まで読んだ中では一番だと思いました。やはり北欧というのは、夜が長いせいかミレニアムにしても若干くらい事件になるような感じを受けました。最後もアメリカのミステリーだとこのような決着にはあまりならないという気がします。2016/07/12
よむよむ
85
シリーズ第三弾。今作は漁網にかかったボトルメールを追うことに。海に流れていた時間と海から上がったものの運悪く放置されていた時間は合わせて13年。カールは気乗りしないものの、助手のアサドとユアサは何とか読める「助けて」の文字をなおざりにできない。書き手の頭文字はP。そんな小さな始まりから犯人を追う。事件は過去のものではなく、現在も進行しており非情な犯人を追い詰めていくスリルがたまらない。北欧を代表するミステリ賞「ガラスの鍵」賞に輝いたのも頷ける一冊だった。助手アサドの正体は小出しで明かされず続きが気になる。2019/11/15
sin
82
どんどんよく鳴るホッケの太鼓♪忘れさられ文面も消え失せたボトルメールにたったひとつ残されたhelpの文字!カールの無関心を他所に興味を持って取り組もうとするアシスタント達、同時進行していく隠された犯罪…犯罪者の企みと被害者の抵抗、やがて捜査線上に浮かび上がった犯行の影…“ガラスの鍵賞”受賞の本作は期待どうりの最高級のミステリーでした。2016/03/27
あっちゃん
80
年越し本!相変わらず、かなりの面白さで、事件も登場人物達も、気になる気になる(笑)アサドの謎もそうだけど、ローセも伏兵だったなぁ!映画も良かったけど、小説は被害者達の心情もわかって、やっぱり良い( ̄▽ ̄)2022/01/01
星落秋風五丈原
80
男に小屋に閉じ込められた兄弟が必死の想いで血で書いた手紙をボトルに詰めて送り出す場面から本篇は始まる。俄然読者は期待する。さあ、特捜部Qのくらいついたら離れないカールがすぐにでもこの兄弟を助けるだろう、と。 件のメールがやっとカールの前に現れ読者は気付く。冒頭の場面とカールがいる現在とは、タイムラグが生じていることを。著者はQチームのゆるゆるコメディの合間に何事かを企む男性の影をちらちらと見せながら過去の事件との関わりを想わせるアイテムを杭のように打ち「何かが起こりそうだ」と再び読者の緊張感を高めていく。2014/04/06
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