出版社内容情報
グローバル時代の中、アメリカ文化の特異性を提示することが難しくなりつつある。いま、アメリカはアメリカでないものを吸収し、その特異性「アメリカ」を作りあげ、変容させてきている。どこからどう見るとどのようなアメリカ文化の「形」がみえるか、その特定の形からどのような「アメリカ」をめぐる「物語」を抽出できるか。
本書は複数の「形」と「物語」を織り重ねていくことで立体的かつ多面的なアメリカ文化図像を提示したアメリカ文化史のテキストである。
目次
第1部 近代国家以前
第2部 南北戦争以前
第3部 南北戦争以後
第4部 20世紀
第5部 戦争と環境
第6部 環太平洋的ヴィジョン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てり
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アメリカ文化史のさまざまなテーマを見開きで解説。内容的にはサラっと紹介する感じでちょっと物足りなさはあるものの、おすすめ文献の紹介もありとっかかりとしては良さげな感触。個人的に印象に残ったのは、アメリカの自己啓発本大国としての紹介と、日本もそれに次ぐ自己啓発本市場があるという話。メイド・イン・オキュパイド・ジャパンの話も興味深かった。2022/04/29
やぎたに
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さまざまな切り口から考察したアメリカ文化の総花本(←勝手な造語)。1テーマが見開き頁で完結。 切りとり方、そして説明内容がいちいちおもしろい。目のつけどころが違うというのか。その意味で、読書量の多い人のほうが発見がありそう。日本との関わりにも頁が割かれている。索引は日本語表記のみだが、本文中に主要人名の元綴り、生没年まで入っている。横枠にある参考文献もありがたい。装丁を含めてビジュアル面はやや弱い(図版が少なく、掲載サイズも小さめ)。歴史・文化年表あり2021/05/06
牙魔
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チコちゃんによく登場する巽センセイの本、というか監修?1頁1テーマで、教科書みたいな感じ。もう少しエンタメ関連を期待していましたが。2021/04/06