出版社内容情報
明治維新から150年が経った。ひとつの国家が、驚嘆すべきスピードで統一的国民国家を築き世界の一等国にのしあがった。その果てにその国は対外的に膨張し、東アジア世界に大きな傷跡を残しもした。そのような歩みは、今なお諸外国から羨望と怨嗟のまなざしで眺められる。そのような世界史的に稀有な時代を可能とした思想と条件は何だったのか。本書では、人類社会の遺産として明治を考え直す。
内容説明
明治維新から百五十年が経った。ひとつの国家が、驚嘆すべきスピードで統一的国民国家を築き世界の一等国にのしあがった。その果てにその国は対外的に膨張し、東アジア世界に大きな傷跡を残しもした。そのような歩みは、今なお諸外国から羨望と怨嗟のまなざしで眺められる。そのような世界史的に稀有な時代を可能とした思想と条件は何だったのか。本書では、人類社会の遺産として明治を考え直す。
目次
第1部 明治日本の捉えかた(外から見る明治)(徳川日本における自由とナポレオン―比較と連鎖の視座から;明治社会は“成功”したか―地域社会の自律性という視点から ほか)
第2部 明治日本の作られかた(日本の近代化と公共性・天皇制―一八五三~二〇一九年;勲章外交―明治天皇と世界の君主たち ほか)
第3部 明治の人々(維新期政治運動と社会改良運動―板垣退助を中心に;明治八年の政変―埋もれた政変の発掘と考察 ほか)
第4部 明治の語られかた(「昭和戊辰」における明治維新イメージ―歴史意識の変容と相克;昭和維新にとっての明治維新―政治的変革への希望と挫折 ほか)
第5部 明治の経験と世界(明治維新とグローバル化―世界と日本の相互インパクト;グローバル化と明治の鉄道発展―鉄道国有化の国際的契機 ほか)
著者等紹介
瀧井一博[タキイカズヒロ]
1967年福岡県生まれ。1995年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、国際日本文化研究センター教授。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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