出版社内容情報
『社会保障裁判――戦後社会保障権運動の発展』(小川政亮編・ミネルヴァ書房・1980年)の続編。裁判の背景・原告の思い・実務家等との協働を重視する「現場主義」に基づき1980年以降の社会保障をめぐる裁判を分析する。
また、困難を抱えている人々の生活と法制度の実態を解明し、すべての人が人間の尊厳に値する生活ができる社会を創ることを目的とした学問体系である「創造的法学」の視座・手法を裁判研究を通して提示。
単なる判例分析に留まらない人権保障のための学問のあり方を、自分たちの裁判活動を含む研究活動を以て示した一冊。
内容説明
『社会保障裁判―戦後社会保障権運動の発展』(小川政亮編・ミネルヴァ書房・1980年)の続編。裁判の背景・原告の思い・実務家等との協働を重視する「現場主義」に基づき1980年以降の社会保障をめぐる裁判を分析。また、困難を抱えている人々の生活と法制度の実態を解明し、すべての人が人間の尊厳に値する生活ができる社会を創ることを目的とした学問体系である「創造的法学」の視座・手法を裁判研究を通して提示。単なる判例分析に留まらない人権保障のための学問のあり方を、自分たちの裁判活動を含む研究活動を以て示した一冊。
目次
序章 社会保障裁判研究と創造的法学
第1章 現代的な最低生活保障とは何か―生活保護における補足性の原理をめぐって
第2章 皆年金の実質化を求めて―年金による最低生活保障、強制適用と強制適用除外をめぐって
第3章 社会保険医療の限界―健康権の確立を求めて
第4章 高齢者の尊厳と独立を求めて―人間らしい生活を保障する介護・医療の保障とは
第5章 障害のある人ともに生きる社会の実現のために―“自立”“政治参加”“搾取・暴力・虐待からの自由”に着目して
第6章 子ども・女性の貧困の克服を目指して―保育・教育・所得保障の観点から
第7章 外国人の社会保障の権利―過去・現在・未来を見据えて
第8章 ハンセン病裁判の歴史と展望―人間の尊厳と人権の保障を求めて
第9章 人権のための闘いと社会保障裁判の展望
著者等紹介
矢嶋里絵[ヤジマリエ]
東京都立大学人文社会学部教授
田中明彦[タナカアキヒコ]
龍谷大学社会学部教授
石田道彦[イシダミチヒコ]
金沢大学法学類教授
高田清恵[タカタキヨエ]
琉球大学人文社会学部教授
鈴木靜[スズキシズカ]
愛媛大学法文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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