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出版社内容情報
濃密で因業で時に清浄な、繰り返し味わいたい世界観。
各話少ないページ数、なのに素晴らしい読み応えと満足感。
「これぞ花輪和一」と断言できる1冊です。
――高橋留美子氏、感激!
耽美でグロテスクな作風と、大胆かつ緻密な作画で熱狂的な支持を得る孤高の漫画家・花輪和一のエッセンスを凝縮した濃密作品集!
末法の世に蔓延る、怒り、恨み、妬み、嫉み、裏切り――。決して拭い去れない人間の情念を描く、唯一無二の世界をご賞味あれ。
2014年に刊行した『呪詛』に10篇もの未収録作を加えた完全版として、怪談専門誌「幽」で15年間にわたって掲載された作品の数々を一挙掲載。
煩悩にまみれた人々の浮かばれぬ魂を救済する、現代の福音書!
書き下ろし絵物語「日没」を含む、33作品を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NBかえる同盟
14
描き込まれた濃密な絵の中には、ゾッとするようなものも多い。説話のような「因果応報」な世界観か…と思わせつつ、そうとも言い切れない不条理な話も多い。何度か読み返し何とか納得。確かに「唯一無二」の世界。 イベント【日本の夏は、やっぱり怪談】参加。 2022/07/10
たけのこ
1
ホラーといっても、どこか教訓めいたものも感じる短編集。明確な結論や教訓が出てくるわけではなく、読み手に問いを残すような作りが後を引く。描かれた場面などは多岐にわたるので、雰囲気も様々ながらトーンをあまり使わず、一本一本線で描かれた背景には引き込まれる。2022/05/11
でんさん
1
なんとも説明しづらい、花輪和一。 シュールと言えばシュールだし、昔の日本の土着宗教的と言えばそうだし。2022/03/31
ゆりたん
0
部屋にあったものの、通しでなかなか読めなかった。ふと目に入る怨念の表現がほんとうに恐い。こんなにも呪詛を表現できる人はなかやかいないと思う。辛い心境もあったのかもしれないが、世に出してくれて良かったとおもう。2024/03/25