出版社内容情報
日本の伝統楽器(三味線・琵琶・箏・尺八・笛・太鼓)の多くは大陸にルーツがあり、さまざまな親戚楽器がユーラシアのあちこちで奏でられています。しかし、日本の楽器は、いずれも根本的なところでまったく異なります。
この本では、日本の季節や風土などに育まれた日本人の感性にあうように改良され、日本人の生真面目さと器用さによって生まれた日本の伝統楽器の「本当の姿」を見ていきます。
内容説明
三味線・琵琶・箏・尺八・笛・太鼓。大陸から伝わり日本の風土に育まれた物語を追う。
目次
1 三味線の美(三味線とは?;三味線のルーツと日本伝来説 ほか)
2 荘厳な琵琶(琵琶とは?;琵琶のルーツと日本伝来説 ほか)
3 華麗な箏(箏とは?;箏のルーツと俗箏説 ほか)
4 謎の縦笛、尺八(尺八とは?;尺八のルーツ ほか)
5 笛、太鼓(日本人にとって特別な「笛と太鼓」;日本人にとって特別な「囃子」の感覚 ほか)
著者等紹介
若林忠宏[ワカバヤシタダヒロ]
1956年、東京生まれ。民族音楽研究・演奏家。中学時代に世界の民族音楽と出会い、楽器を自作して独学に励み、高校入学と共に日本初のプロの民族音楽演奏家となる。1978年、都下吉祥寺に民族音楽ライブスポットと民族楽器専門店を開業。1980年インドUP州文化庁の招待で初渡印。以後インド音楽を中心に、アジアのみならず、東欧、南欧、アフリカ、カリブ、中南米の民族音楽を研究・紹介・演奏を繰り広げる。在京各国大使館、友好協会での演奏の他、CM音楽の民族楽器を担当し、「題名の無い音楽会」「タモリ倶楽部」などのTV出演もおこなう。1999年にライブスポットを閉店し、日本の伝統邦楽の修業にも邁進。ヤマハ出版、東京堂書店、岩波書店、明治書院から著書を多く出す。東京音大民族音楽研究所社会人講座および東京国際音楽療法学院の講師を勤め、民族音楽療法士、音楽セラピストの活動も。2007年に福岡に転居。執筆活動を中心に、講演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。