出版社内容情報
公認心理師が担うべき職務と責任に関する課題を、さまざまな視点から解説し、専門家として適切に仕事を遂行できるようになることをめざす。資格に関する基礎知識や法に基づく基本業務のほか、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働等の各分野における専門性と倫理観について学ぶ一冊。
【目次】
公認心理師の基本を学ぶテキスト 監修者の言葉
序 章 公認心理師の職責を学ぶ(川畑直人)
1 職責とは何か
2 本書の構成
第Ⅰ部 公認心理師の役割と倫理
第1章 公認心理師とはなにか(川畑直人)
1 公認心理師法成立までの歴史
2 公認心理師の職域
3 公認心理師の業務
4 資格の基礎となる学問
5 法的義務と倫理
6 公認心理師のキャリア
第2章 心理支援における健康観と倫理(杉原保史)
1 心理支援における健康の見方
2 心理支援における倫理
3 倫理的ジレンマとその解決手続き
コラム 倫理的ジレンマの事例(組織風土と職業倫理の葛藤)
第3章 職業倫理1──要支援者の安全の確保(今江秀和)
1 インフォームド・コンセント
2 多重関係への配慮
3 危機的な状況における介入
4 連 携
第4章 職業倫理2──秘密の保持と情報管理(松本寿弥)
1 秘密の保持
2 情報管理
3 連携と情報共有・情報開示
コラム タラソフ裁判
第5章 心理職のコンピテンシーと成長モデル(元永拓郎)
1 どのような公認心理師をめざすか?
2 コンピテンシーという考え方
3 職業的発達と養成
4 自己課題発見と解決
第Ⅱ部 基本業務における職責
第6章 心理アセスメントにおける職責(青木佐奈枝)
1 心理アセスメントとは何か
2 心理アセスメントにおける職責
3 各種心理アセスメントにおける職責
4 心理アセスメント業務における責任
第7章 心理支援における職責(辻河昌登)
1 心理支援とその多層性について
2 心理支援における倫理
3 心理支援のプロセスと倫理的要請
第8章 関係者の支援における職責──連携と協働(興津真理子)
1 関係者の支援の必要性
2 関係者との情報共有
3 生きた「関係者の支援」を目指して
第9章 心の健康教育における職責(冨永良喜)
1 心の健康教育とは何か
2 心の健康教育の実際
3 心の健康教育の実践例
4 心の健康教育における職責
第Ⅲ部 諸分野における職責
第10章 保健医療分野における職責──健康サービスにおける保健・医療と公認心理師(藤城有美子)
1 保健・医療分野とは何か
2 保健領域の業務と公認心理師の関わり
3 医療領域での業務と公認心理師の関わり
4 保健医療分野における職責
コラム 根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine: EBM)



