出版社内容情報
これまで経済地理学は産業立地論が主なテーマとなってきたが、最新の研究では環境への視点の確保、地域への視点の復権、人間の再評価の視点が新たな論点としてあげられている。本書はそれら最新の研究テーマも盛り込み、初学者に向けてできるだけやさしく解説する。付録として文献案内も掲載した、新しい時代の経済地理学の入門テキスト。
内容説明
経済地理学は経済現象を空間的側面や地域性から明らかにする。グローバル化、高度情報化、持続可能な地域発展…いま、世界各地で立ち上がる問題の解決に寄与する理論と実践例を盛り込んだテキスト。
目次
環境・空間と経済社会
第1部 経済地理学とはなにか(経済立地の理論;地域経済の発展のメカニズム;サービス経済化と広がる地域間格差;人々のキャリアと経済空間)
第2部 グローバル化と地域経済(経済のグローバル化と産業立地・地域経済;サプライチェーンと南北問題;経済を左右する地域の制度・文化;都市の発展が生むインナーシティ問題;グローバル化時代の都市と都市ネットワーク)
第3部 産業集積と地域(地域のなかでのものづくり;工業化で変わる新興国;情報通信業の集積;都市に集まる創造産業;農業地域の経済力)
第4部 地域の持続可能性(ショッピングセンターの功罪;中心商店街のゆくえ;農山村の活性化;観光・ツーリズムがもたらす地域の変化;環境保全と地域振興は両立できるか)
著者等紹介
伊藤達也[イトウタツヤ]
1961年愛知県生まれ。1990年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(環境学)。現在、法政大学文学部教授
小田宏信[オダヒロノブ]
1966年東京都生まれ。1995年筑波大学大学院博士課程地球科学研究科単位取得退学。博士(理学)。現在、成蹊大学経済学部教授
加藤幸治[カトウコウジ]
1969年神奈川県生まれ。1997年明治大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(地理学)。現在、国士舘大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。