出版社内容情報
わが国での「行政責任」についての議論は、まれにマスコミで「薬害エイズ」「アスベスト」「耐震強度偽装」など報じられることがあっても各論に終始してしまう傾向にあり、「行政責任」それ自体の議論へ発展していかない。本書では米国や英国をはじめとする諸外国における政治学、行政学、政策学の議論を参考にしながら、わが国独自の政治環境、行政文化においてどのように「行政の責任」の議論を構築するのか考える。
目次
政策と行政のアカウンタビリティ
第1部 政策とその管理(行政責任と公共政策;政策過程と実施過程;政策過程と政策終了 ほか)
第2部 行政とその統制(政策のコントロール;オンブズマンと行政責任;自治体の行政統制)
第3部 行政の生理と病理(組織再編成と行政責任;汚職・腐敗と責任論;ODA評価の行政過程)
政策学・行政学・評価学
著者等紹介
佐野亘[サノワタル]
1971年名古屋市生まれ。1998年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(人間・環境学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授
山谷清志[ヤマヤキヨシ]
1954年青森市生まれ。1988年中央大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。現在、同志社大学政策学部、同大学大学院総合政策科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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