出版社内容情報
現代中国の政治と外交を読み解く入門テキスト。見開き2ページで一項目を解説するわかりやすい構成で、大きな時代の流れを把握しつつトピックごとに学びを深めることができる。内政・外交、司法・経済・軍・文化的側面にも広く目配りした、現代中国を知るための必読書。影響力を増す中国の実態を捉え、これからの世界の行く末を見通す。
目次
第1部 中国の成り立ち
第2部 国家機構と制度
第3部 社会主義建設の時代
第4部 改革開放の始動
第5部 市場経済化への邁進
第6部 「和諧社会」の追求
第7部 大国中国の模索
著者等紹介
川島真[カワシマシン]
1968年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授
小嶋華津子[コジマカズコ]
1970年生まれ。慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがく
11
「政治」だけでなく、現代中国についてかなり詳しく、かつ幅広く解説されている教科書的一冊。見開き1ページで1テーマが扱われ、注釈や図も豊富なので、中国についての基礎知識を得ることが出来た。2020/09/03
spanasu
3
なんと言っても出版されたのが2020年4月というのがよく、戦後の中華人民共和国の内政外政の双方がわかる。最近は、文革期から政策転換が様々な面で始まっていたというふうになっているらしい。2020/07/23
バジンガ
2
中国に関する深い理解を求めるなら、この本が必読です。短いトピックごとに多角的な視点で歴史が解説されており、読むたびに新たな発見があります。緻密な内容は、中国の動向を解読するための重要な手がかりを提供し、何度も読み返す価値がある一冊です。歴史を学び、現代の中国を知る上で、この本は貴重なガイドになるでしょう。2023/12/21
s
2
中国政治を少し勉強したいので購入。中国の政策の背景が少し分かる。例えば政経分離のキメラ体制など。急速に成長している今でも毛沢東以来の社会主義を主張しているのは興味深い。近年の習近平による引き締めが激しい。日中関係は悪化で終わっている。経済は互恵を受けつつも政治的には双方に不信感をもたらすという、いかにも中国的なやり方。2021/02/11
大宅世継がない
0
建国から文革、改革開放、和諧社会、「中華民族復興の偉大な夢」など、数々の政治的理論を変容させながらも、社会主義を掲げ続ける中国の強さと、理想と乖離した弱さが共存しているとはっきり分かった。 中国共産党の支配が政治理論や過去の総括(文革に対する「歴史決議」等)によって成り立っていて、それをプロパガンダ的に国民に宣伝していることが、日本との最大の違いであり、日本と軋轢が生じている原因であるとも考えた。一方、日中双方とも互いを重要視していて「媚中」ではない、対等で継続的な友好も模索しなければならないと考えた。2025/03/08
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