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内容説明
今だから読み解ける、今だから開封できる事実がある。戦後の社会を動かす事件、そのジャーナリズム史はそのまま戦後史へとつながる。本書は、長年ジャーナリストとして事件に関わり、その内部を知った著者による戦後ジャーナリズム史である。事件の経緯、その内実を明かした後、その事件がいかに現代の社会につながっているのかを読み解いていく。事件に向き合うことによって、新たな戦後史を提示する。
目次
敗戦直後の日本の言論と新憲法発布
憲法改正論の台頭
ビキニ環礁で被曝した第五福竜丸
文化大革命の後遺症と闘った中国
ベトナム戦争がメディアを変えた
外務省機密漏洩・西山事件が隠した沖縄基地の真実
まだ拉致問題が知られてなかった北朝鮮
湾岸戦争からイラク戦争へ
細川政権誕生時の椿事件が語るテレビへの圧力
オウム真理教と松本サリン事件
阪神・淡路大震災から東日本大震災へ
小泉ポピュリズム政治の誕生
著者等紹介
柴山哲也[シバヤマテツヤ]
同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻中退。1970年朝日新聞入社後、世界各地を取材。1994年に退職し、イースト・ウエスト・センター(EWC)やハワイ大学客員研究員となる。国際日本文化研究センター客員教員、京都女子大学教授、立命館大学客員教授などをつとめる。専門は比較ジャーナリズム論。現在、ジャーナリスト・メディア評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
28
言論と表現の自由という観点から、戦後日本のジャーナリズム史を紐解く。著者は、GHQ占領下の言論表現と検閲から本書を始めるが、「GHQは戦前の日本には言論の自由がなかったので、新聞は政府批判ができず、軍部主導の無謀な戦争を止めることができなかったと考え、言論の自由を新聞に認めながら、同時に占領政策を円滑に進めるためには新聞の協力を得ること、さらには占領政策の邪魔になる旧体制の思想を排除するために検閲を行った。飴と鞭の言論政策だったのである」と指摘する。(つづく)2024/05/15
スプリント
6
単なるジャーナリズムの歴史を書いただけでなく、同じ時代をジャーナリストとして生きた著者の主観もきちんと書かれているため理解の幅が広がった気がします。2020/10/05
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/1aed79c4-ac90-42e4-81d5-1285e6388660 2025/06/12
madoque
1
戦後「GHQ解放軍規定以降」、日本のジャーナリズムは何をしてきたのか。ジャーナリスト個人が、どちら側かに巻き込まれるかもしれないという自覚が問われるのだろう、と2020/05/01