出版社内容情報
独裁体制の類型の一つである個人支配体制の成否やその型式に法則性はあるのか。本書は個人支配体制が危機に直面した時にどのように崩壊、あるいは維持されるのか、という視点から独裁体制の統治と体制変動の関係性を明らかにする。支配者はいかにパトロン=クライアントネットワークを形成し、それが体制にどのような影響を与えるのか。具体的事例を理論と実態から比較分析し、政治体制論と体制変動論を架橋する。
内容説明
独裁体制の類型の一つである個人支配体制の成否やその型式に法則性はあるのか。個人支配体制が危機に直面した時にどのように崩壊、あるいは維持されるのか、という視点から独裁体制の統治と体制変動の関係性を明らかにする。支配者はいかにパトロン=クライアントネットワークを形成し、それが体制にどのような影響を与えるのか。具体的事例を理論と実態から比較分析し、政治体制論と体制変動論を架橋する。
目次
独裁の崩壊を理論化する
第1部 政治体制と体制変動の理論(個人支配体制とは何か;体制変動の分析視角;個人支配体制の分析枠組み)
第2部 個人支配体制の体制変動に関する事例比較(競争的権威主義型個人支配体制―反対派の政治参加を認めた独裁者;疑似競争的権威主義型個人支配体制―反対派と協定した独裁者;一党制型個人支配体制―反対派の政治参加を認めない独裁者;無党制型個人支配体制―サウジアラビアを事例として)
独裁が揺らぐとき
著者等紹介
大澤傑[オオサワスグル]
1987年愛知県生まれ。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻修士課程修了。修士(国際関係論)。防衛大学校総合安全保障研究科博士課程修了。博士(安全保障学)。防衛大学校総合安全保障研究科特別研究員を経て、駿河台大学法学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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