出版社内容情報
今後、さらなる産業融合が進む中で、広告会社は持続的競争優位性を保つ事ができるのか。経営戦略論・産業組織論を基に、広告産業の市場動向ならびにデジタル化が進展する中で変容しつつある広告会社の実態を分析し、今後求められる広告会社のあり方・役割を考察。ブランドビルディング・カンパニーではなく、クライアントの「イノベーション」を生み出す事ができるビジネスデザイン・カンパニーを目指すべきと提言した一冊。
内容説明
デジタル変革期における広告クリエイティブの拡張と持続的競争優位性の保持のために採るべき方策を考察。
目次
デジタル変革期を迎えた広告産業
第1部 広告産業市場と広告会社の組織・機能(広告産業のグローバル市場とビジネスの発展過程;グループ経営による統合化とサイロ問題;グローバルスタンダードVS.ローカルスタンダード―欧米との比較に見る日本の独自性)
第2部 デジタル時代の到来がもたらした広告の変容(説得から共感コミュニケーションへ―消費者主権時代の影響;AdvertisingからCreativityへ―カンヌライオンズの新しい潮流と広告クリエイティブの拡張)
第3部 コンテンツ・テクノロジー・ジャーナリズム・製品開発との融合と業務の拡張(コンテンツマーケティングとネイティブ広告―「広告」から「コンテンツ」へ;広告配信・取引の自動化―個人データの活用・規制とネット広告の課題;企業の経営問題となった社会的課題―データクリエイティブによる企業広告の開発;製品開発への関与―クライアントとのCo‐Creation(共創))
第4部 広告会社の将来をデザインする(広告会社の課題と創造的破壊―メディア・テクノロジー・クリエイティブの融合;脱サイロ化によるオーケストレーション効果の発揮―経営戦略論からみたIMCケイパビリティ;広告会社の事業開発機能の強化―ビジネスデザイン・カンパニーへ)
著者等紹介
湯淺正敏[ユアサマサトシ]
1952年東京都生まれ。1975年、千葉大学人文学部法経学科法律専攻卒業。同年、博報堂入社、主に媒体部門・媒体開発部門に勤務。2003年度に日本大学着任、日本大学総合科学研究所を経て、2004~2019年度まで日本大学法学部教授。現在、日本大学法学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 現代語訳仏教活論序論