出版社内容情報
「数学のノーベル賞」とも称されるフィールズ賞。その誕生の歴史、および第一回から二〇〇六年までの歴代受賞者の業績を概説。
内容説明
フィールズ賞は「数学のノーベル賞」とも称されるほど、数学界において権威のある賞である。本書は第一回(1936年)受賞者のアールフォルスとダグラスから、「ポアンカレ予想」を解いて2006年に受賞したペレルマンまで、主要な受賞者たちの業績を紹介。賞の提唱者であるジョン・チャールズ・フィールズの生い立ちや、歴代受賞者一覧・参考文献など、歴史的記述・資料類も豊富。コンパクトな本ながら、フィールズ賞の全容と現代数学の最先端を展望することのできる一冊。
目次
プロローグ(ジョン・チャールズ・フィールズの略歴;フィールズ賞の歴史)
第1部 1990年まで(トポロジー;複素解析;代数幾何;整数論;代数;その他)
第2部 1990年以降
著者等紹介
モナスティルスキー,マイケル[モナスティルスキー,マイケル] [Monastyrsky,Michael]
1945年、ロシア生まれ。現在、理論実験物理学研究所(モスクワ)教授。物理学への現代数学(とくにトポロジー、微分幾何、群論)の応用についての研究を行っている
眞野元[マノゲン]
1977年、名古屋市生まれ。東京大学理学部数学科卒業。京都大学数理解析研究所博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やす
6
すごい。一行に知らない言葉が10個出てくる箇所がある。 日本語で書かれているが、全く意味が解らない。 現代数学の間違いなく現代数学の最先端を50年にわたって紹介する。 わかったのは18,19世紀と同じぐらい数学と物理学の 蜜月時代が訪れているということ。前回の蜜月時代には 大きなブレークスルーがあったが、今回はどうなんだろう。2015/01/02
ちくわん
4
東京出張、八重洲ブックセンターで衝動買いのパターン!わが郷土には「ちくま学芸文庫」がねぇ~。内容は、写真や図もなく(数式はある)、登場人物いっぱいの、その上、数学・物理オンリーの専門書。ところによってはおっしゃっていることもさっぱりなんですが、見ている(もしかして読んでいる?)だけで心が洗われる(感じがする)本です。完全なる自己満足。30年前、数学セミナー別冊で「フィールズ賞物語?」みたいな水色の本がありました。書きっぷりがだいぶ違う気がします。2017/05/18
ぶひん
1
難しい。何一つわからない。でも、数学がいかにその概念を広げ、進歩してきたかは伝わってきた。また、現代数学と物理学(とくに超弦理論)との関連性が強調されていたのが印象的だった。2013/09/14
渓流
0
まさしくフィールズ賞でみる現代数学である。どのくらいの人が理解するのだろう。吾輩は頭クラクラ。手にしたのが間違いだった。 2016/09/23
数学徒
0
代数分野、整数分野はあまり聞いたことないものばかりで流した感じです。幾何のところはまじめに読んだ。今より数学を学んだ頃に再読しないといけない。2014/11/19