出版社内容情報
グローバリゼーションが臨界点に達する時代には、時間こそが政治の条件を規定する。本書では、政治学・国際関係論の研究者が、(1)「戦争」と時間構造の変容、(2)政治的アクターと時間資源、(3)政策プロセスと時間環境、そして(4)近代的時間の再検討、という四つのアプローチから現代政治のダイナミクスを再解釈する。地政学が席巻する現代世界のただなかで、政治研究の時間論的転回を新たに提示する“時政学”への挑戦的研究。
内容説明
グローバリゼーションが臨界点に達する時代には、時間こそが政治の条件を規定する。本書では、政治学・国際関係論の研究者が、(1)「戦争」と時間構造の変容、(2)政治的アクターと時間資源、(3)政策プロセスと時間環境、そして(4)近代的時間の再検討、という四つのアプローチから現代政治のダイナミクスを再解釈する。地政学が席巻する現代世界のただなかで、政治研究の時間論的転回を新たに提示する“時政学”への挑戦的研究。
目次
時政学の地平―政治分析の時間論的転回
第1部 「戦争」と時間構造の変容(グローバル化における時間―収縮から断片化へ;戦争と民主主義における時間―時間構造の重層化)
第2部 政治的アクターと時間資源(平和構築と時間―逓減する正統性をめぐるポリティクス;介入主導国と時間―対テロ戦争からの出口戦略をめぐって;主権国家/非国家主体と時間―トルコ政府とPKKの抗争を事例として;ヒバクシャと時間―ヒロシマとナガサキをめぐる時間資源と回帰的時間)
第3部 政策プロセスと時間環境(基地政策をめぐる時間―沖縄と経路依存;非対称紛争理論をめぐる時間―時間戦略の可能性;宇宙開発をめぐる時間―ディグローバル化と時間の復権)
第4部 近代的時間の再検討(後期近代における時間―技術(テクノロジー)と社会的加速への問い
国際関係研究における時間論―「脱・代入型/脱・脱却型」時政学の理論的展望)
来たるべき時政学―ポスト・グローバル化時代の政治的なるもの
著者等紹介
高橋良輔[タカハシリョウスケ]
1974年東京都生まれ。2006年青山学院大学大学院国際政治経済学研究科一貫制博士課程修了。博士(国際政治学)。現在、青山学院大学地球社会共生学部教授
山崎望[ヤマザキノゾム]
1974年東京都生まれ。2006年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、駒澤大学法学部政治学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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