出版社内容情報
「パブリック・ディプロマシー」とは、自国文化の輸出や発信を通して国家のソフト・パワーを強化する手段である。グローバリゼーションの深化と情報技術の発達により、国際関係における情報・文化の役割が多様化してきた現代。情報と文化が国家間交流においてますます重要なファクターとして機能するなかで、国家はそこにどのような役割を期待し、競争戦略に用いてきたのか。本書は、アジアの2つの大国である日本と中国に焦点を当てる。パブリック・ディプロマシーの事例分析を通じて、その役割と限界、概念変容の過程と要因を検証し、国際政治ないし対外政策研究における重要概念としての可能性を探る。
内容説明
「パブリック・ディプロマシー」とは、自国文化の輸出や発信を通して国家のソフト・パワーを強化する手段である。グローバリゼーションの深化と情報技術の発達により、国際関係における情報・文化の役割が多様化してきた現代。情報と文化が国家間交流においてますます重要なファクターとして機能するなかで、国家はそこにどのような役割を期待し、競争戦略に用いてきたのか。本書は、アジアの2つの大国である日本と中国に焦点を当てる。パブリック・ディプロマシーの事例分析を通じて、その役割と限界、概念変容の過程と要因を検証し、国際政治ないし対外政策研究における重要概念としての可能性を探る。
目次
序章 パブリック・ディプロマシーによる新たな競争
第1章 対外政策としてのパブリック・ディプロマシー
第2章 事例分析から見るパブリック・ディプロマシーの役割と限界
第3章 「台頭する」中国のパブリック・ディプロマシー(公共外交)の概念変容
第4章 「不完全な大国」日本のパブリック・ディプロマシー(広報文化外交)の概念変容
第5章 文化政策の側面から見る新たな競争
第6章 習近平政権のパブリック・ディプロマシー―対外宣伝広報の強化と集権化
終章 国際政治におけるパブリック・ディプロマシー
著者等紹介
張雪斌[チョウセツヒン]
1985年、中国北京市生まれ。同志社大学社会学部卒業。同志社大学法学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。現在、同志社大学法学部助教。2016年4月より現職。専門は国際関係論、東アジア地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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