出版社内容情報
本書は、都市における家族の実態を親と子の居住関係、中でも〈近居〉に焦点を絞り考察する。「近居」という言葉は、1980年代の家族社会学の文献にはすでに登場するものの研究の蓄積はほとんどなく、その実態はこれまで明らかになることはなかった。本書では主に、関西の8つの大規模ニュータウンを調査した「関西ニュータウンの比較調査研究」(2004年)での知見をもとに、〈近居〉をめぐる親子の居住実態を検討する。
内容説明
本書は、都市における家族の実態を親と子の居住関係、中でも“近居”に焦点を絞り考察する。「近居」という言葉は、1980年代の家族社会学の文献にはすでに登場するものの研究の蓄積はほとんどなく、その実態はこれまで明らかになることはなかった。本書では主に、関西の8つの大規模ニュータウンを調査した「関西ニュータウンの比較調査研究」での知見をもとに、“近居”をめぐる親子の居住実態を検討する。
目次
“近居”を研究対象とする
第1部 同居・近居・別居をめぐって(なぜ“近居”は研究されてこなかったのか;近居についての国民の意識―「国民生活に関する世論調査」からみる“老後の暮らし方”;「関西ニュータウンの比較調査研究」の概要と特徴)
第2部 “事実”と“意識”からみる近居の実態(親の居住地の空間的分布;“居住地選択行動”からみる親の居住地;時代論的観点からみる親の居住地;“近居研究”の課題と可能性)
近居研究の進展にむけて
著者等紹介
松川尚子[マツカワナオコ]
1979年生まれ。2008年関西学院大学大学院社会学研究科博士課程修了。2015年社会学博士(関西学院大学)。現在、関西学院大学社会学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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