出版社内容情報
(小特集?)「福井モデル」を問う/(小特集?)ナショナルミニマム視点から見た高齢期の生活保障小特集1は、県民の多くが豊かで幸せな地域として近年注目を集める「福井モデル」に焦点を当て、福井の強さのみならず、そこに潜む課題をジェンダー視点から発見する試み。
小特集2では、古くからの社会的課題であり、今日大量に増えている貧困高齢者の解決策として、「ナショナル・ミニマム視点から生活保障策の再構築」を検討のうえ生活保護や最低賃金、公的年金などの現行の制度的セーフティネットがナショナル・ミニマムの機能を果たしていない点を調査研究より解明する。
巻頭言:『わたしは、ダニエル・ブレイク』をめぐって(木本喜美子)
【小特集1】「福井モデル」を問う
〈小特集1趣旨〉幸福度ランキング日本一 「福井モデル」を問う(清山 玲)
「福井モデル」の中での生活と労働:ジェンダーインパクトの違いに着目して(金井 郁)
福井県共働き夫妻の家事労働の社会化と生活時間(斎藤悦子)
都道府県別の子どもの貧困率とその要因:福井県に着目して(戸室健作)
【小特集2】ナショナル・ミニマム視点から見た高齢期の生活保障
〈小特集2趣旨〉小特集に寄せて:今、なぜ高齢期生活保障の再構築なのか(浜岡政好)
被保護高齢者世帯の生活困窮化要因分析を踏まえたナショナル・ミニマムの検討(宮寺良光)
ひとり暮らし高齢者の生活実態と最低生計費(中澤秀一・小澤 薫)
公的年金を中心とした高齢期ナショナル・ミニマムの検証(畠中 亨)
【投稿論文】
大河内一男のヴェーバー解釈と「学としての社会政策」(田中良一)
中国における福祉の「市場化」の展開と特徴に関する考察(郭 芳)
ケアの市場化に伴うケアワークの規制:日韓の介護保険制度における家族介護労働への支払いからの示唆(森川美絵・金 智美)
高福祉高負担論への支持動向の反転:2010年代の変化に注目して(武川正吾・ 角 能・小川和孝・米澤 旦)
【書 評】
藤井 渉著『障害とは何か:戦力ならざる者の戦争と福祉』(評者:岡部耕典)
岩田正美著『貧困の戦後史:貧困の「かたち」はどう変わったのか』(評者:垣田裕介)
桜井啓太著『〈自立支援〉の社会保障を問う:生活保護・最低賃金・ワーキングプア』(評者:五石敬路)
SUMMARY/学会関連資料
社会政策学会[シャカイセイサクガッカイ]
編集