出版社内容情報
品川、大森、羽田、目黒、世田谷、大田…。早くにベッドタウンが広がり、空港・リニア新幹線など、変貌続ける23区南部をみつめる。
内容説明
海に臨む品川・大森・羽田。江戸以来の大都市近郊行楽地・目黒。世田谷から大田へと、古墳や遺跡が連なる多摩川中下流域。早くベッドタウンが広がり、空港・リニア新幹線などと、変貌続ける二三区の南部をみつめます。
目次
序章(東京南部の四つの区と多摩川)
第1章 品川区・目黒区(品川といふ津;江戸の周縁―品川宿;大井―鎌倉時代に始まるまち;江戸周縁の名所―目黒;目黒の軍事施設と跡地利用)
第2章 大田区(池上のまちづくりと本門寺;蒲田梅屋敷と郊外行楽;海苔養殖の村―大森;洗足池―風致地区と地域社会;まちとともにある工業)
第3章 世田谷区(世田谷の村々と下掃除;上北沢村と検地帳;喜多見村と御犬屋敷;東京西郊の土地整理;駒沢―幻のオリンピック)
第4章 多摩川河口と汽水域(田園調布古墳群と周辺の遺跡;多摩川沿岸の村々と江戸;摩川の河原と百姓の営み―八幡塚村;失われた行楽地―羽田穴守;東京飛行場から羽田空港へ)
著者等紹介
池享[イケススム]
一橋大学名誉教授
櫻井良樹[サクライリョウジュ]
麗澤大学教授
陣内秀信[ジンナイヒデノブ]
法政大学特任教授
西木浩一[ニシキコウイチ]
東京都公文書館統括課長代理
吉田伸之[ヨシダノブユキ]
東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
3
2019年刊。本巻は南側の区部と多摩川が対象。羽田空港は今や大田区の面積の3割も占めているとは知らなかった。また田園調布にあった古墳群、「田園都市」の宅地開発でかなり喪われてしまったというのは残念。2022/10/24
siomin
0
地元であるので,手に取ってみました。断片的な取り上げ方で,例えば品川区ならば品川宿や大井あたり,京浜東北線の海側が中心なので,その意味では物足りなさを感じました。このあたりは古来は東海道があり,現在は新幹線に羽田空港。東京の交通の要衝なんだなと実感しました。2022/11/04