出版社内容情報
第4次産業革命に生き残る組織と人材とは。優れた人材を惹きつけ共に新しい価値を創造していく企業のこれからのあり方を探る。価値創発(EVP:従業員への価値の創発的提案)は、企業が優秀な人材をその組織ににひきつける必須条件である。AIやIoTを活用した第4次産業革命が進行する現在、いかに企業が優秀な人材にやりがいある仕事や報酬を与え、ともに新しい価値を創造しうるか。本書は、日本企業再生・復活の鍵となる新しい人材活用とは何かを、働く
側、働かせる側の双方の視点から労働市場の実態を的確に捉え、今後の労働の方向性を探る。
はしがき
序 章 日本企業にこれから期待される変化(守屋貴司)
1 働く側と働かせる側の両方の視点
2 急速な技術革新と先進国の労働力急減社会の到来
3 21世紀の「働く側」と「働かせる側」の大激変とは:タレントマネジメントの進展と雇用の大選別時代の到来
4 激変の中で求められる価値創発(EVP)時代の人的資源管理
第?部 進化する理論
第1章 人事管理論・人的資源管理論の史的変遷(岡田行正)
1 人事管理論の生成と背景
2 人事管理論の発展
3 人的資源管理論のパラダイム
4 人事管理論から人的資源管理論へ
第2章 戦略的人的資源管理の変化――水平的・垂直的提携関係と中核的人材の管理(山崎 憲)
1 人事労務管理から人的資源管理へ:日本企業との競争がもたらした変化
2 制度と運用の組み合わせによる競争力
3 中核的人材の管理
Column タスク・オリエンテッド・ジョブとタレント・オリエンテッド・ジョブ
第3章 人的資源管理論からタレントマネジメントへの「進化」(守屋貴司)
1 タレントマネジメント論とは
2 タレントマネジメント(TM)の誕生と定義
3 タレントマネジメント論と人的資源管理論との比較
4 タレントマネジメント論の理論的実践的展開とその社会的背景
5 タレントマネジメントの日本企業への導入
6 タレントマネジメント・タレントマネジメント論の特徴
第4章 人的資源管理の新たな展開――タレント人材定着の試み(橋場俊展)
1 人材争奪戦とリテンション問題
2 リテンションを企図した新しい概念:EEとTR
3 EE言説・TR言説の意義と諸課題
4 日本における人的資源管理へのインプリケーション
第5章 人的資源管理論とジェンダー・ダイバーシティマネジメント(中村艶子)
1 人事雇用管理とジェンダー・ダイバーシティ
2 社会情勢の変化とジェンダー・ダイバーシティ
3 次世代の若者の人的資源管理
4 企業におけるジェンダー・ダイバーシティマネジメント
5 日本におけるダイバーシティマネジメントへのインプリケーション
第?部 働かせ方を展望する
第6章 雇用管理の機能とその変容(澤田 幹)
1 雇用管理の意義と本質
2 雇用管理と教育訓練・能力開発
3 雇用管理の新展開と課題
4 現代における雇用管理の意義
第7章 賃金管理の大改革(鬼丸朋子)
1 賃金管理の必要性
2 日本企業における賃金制度の変遷:「年の功」から「年と功」へ
3 「成果主義賃金」から得られた教訓
4 「働き方改革」に資する賃金制度の導入例
5 今後の賃金制度のあり方
第8章 人事考課制度とコンピテンシー(鹿嶋秀晃)
1 人事考課とは
2 人事考課に求められるもの
3 コンピテンシーの導入
4 日本の職場におけるコンピテンシーと人事考課のこれから
第9章 労働時間管理の変貌(山本大造)
1 労働時間管理と現代日本の様相
2 「働き方改革関連法案」による労働時間管理の様相
3 企業の取り組みと労働時間管理の展望
第10章 ライフデザインと自律的キャリア開発――多様なキャリアを自ら選び取る(佐藤飛鳥)
1 キャリアの概念と理論:キャリア研究の到達点
2 あなたのライフデザインとキャリアデザイン
3 エンプロイヤビリティの獲得
4 ジョブホッパーとキャリアビルダー:米日転職事情
5 ダイバーシティ時代の自律的キャリア開発
Column AIと雇用、バウンダリレスキャリア
第11章 職場環境の転換期――女性活躍推進の観点から(中村艶子)
1 グローバル社会の中で
2 企業内保育所:女性活躍推進の戦略
3 職場環境がいかに女性活躍を推進しうるか
第?部 働き方の未来
第12章 若年者の働き方の多様化(水野有香)
1 労働環境の変容
2 若年者の労働の現状
3 若年者の就労意識の変化
4 若年者の労働からみえる問題と今後の働き方
第13章 女性の働き方改革(木村三千世)
1 女性労働者の現状
2 女性のキャリア形成
3 進化する女性労働者
Column 女性の働き方を創業当時より牽引している「資生堂」
第14章 公務改革と公務員の働き方の変化(松尾孝一)
1 日本の公務部門の雇用構造
2 公務労働の基本的性格
3 公務改革と公務員人事管理の変化
4 公務労働の変質と対応の方向性
第15章 外国人人材の「働き方」・「働かせ方」の未来と課題(守屋貴司)
1 日本の外国人労働者数が100万人を突破
2 外国人高度人材の日本への誘致・定着率を高めるための方策
3 中小企業におけるハイ・スキル、ミドル・スキルの外国人雇用の課題
4 ロー・スキルの外国人労働者の就労問題
5 外国人労働者の「働き方」・「働かせ方」の改善策
結 章 日本と世界の人的資源管理を展望する(守屋貴司)
1 理論的「進化」の下の諸実態の現状と問題点
2 急速な技術革新における新しい戦略的人的資源管理と雇用関係・労使(労資)関係
3 急速な技術革新における新しい戦略的人的資源管理と社会政策・社会改革
索 引
守屋 貴司[モリヤ タカシ]
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中村 艶子[ナカムラ ツヤコ]
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橋場 俊展[ハシバ トシノブ]
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内容説明
価値創発(EVP:従業員への価値の創発的提案)は、企業が優秀な人材をその組織にひきつける必須条件である。AIやIoTを活用した第4次産業革命が進行する現在、いかに企業が優秀な人材にやりがいある仕事や報酬を与え、ともに新しい価値を創造しうるか。本書は、日本企業再生・復活の鍵となる新しい人材活用とは何かを、働く側、働かせる側の双方の視点から労働市場の実態を的確に捉え、今後の労働の方向性を探る。
目次
日本企業にこれから期待される変化
第1部 進化する理論(人事管理論・人的資源管理論の史的変遷;戦略的人的資源管理の変化―水平的・垂直的提携関係と中核的人材の管理;人的資源管理論からタレントマネジメントへの「進化」 ほか)
第2部 働かせ方を展開する(雇用管理の機能とその変容;賃金管理の大改革;人事考課制度とコンピテンシー ほか)
第3部 働き方の未来(若年者の働き方の多様化;女性の働き方改革;公務改革と公務員の働き方の変化 ほか)
日本と世界の人的資源管理を展望する
著者等紹介
守屋貴司[モリヤタカシ]
関西学院大学大学院商学研究科博士課程前期課程修了(商学修士)。関西学院大学大学院商学研究科博士課程後期課程、立命館大学大学院社会学研究科後期課程修了(博士 社会学:立命館大学)。現在、立命館大学経営学部教授。研究分野、人的資源管理論、労使関係論、キャリア開発論
中村艶子[ナカムラツヤコ]
米国モントレー国際大学院(Monterey Institute of International Studies:現Middlebury Institute of International Studies at Monterey)(翻訳修士)。同志社大学アメリカ研究科博士後期課程(アメリカ研究専攻)。現在、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部准教授。研究分野:社会学、女性労働
橋場俊展[ハシバトシノブ]
同志社大学大学院商学研究科博士課程(後期課程)中退(商学修士)。現在、名城大学経営学部教授。研究分野、人的資源管理論、労使関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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難波猛