出版社内容情報
●アクチュアリティなき緊急避難論を超えて●アクチュアリティなき緊急避難論を超えて
ドイツ、オーストリアおよびスイスの示唆的な議論を幅広く渉猟・獲得し、わが国の緊急避難規定の具体的な要件解釈の体系化・明確化を試みた野心的モノグラフィ。
緊急避難規定の法的性質をめぐるドグマ的なアプローチから脱け出し、「社会においてアクチュアリティを有する緊急避難」という新しい視点を導入。現代社会で生起する事例群――DV、誘拐、自動走行車――に焦点をあて、緊急避難のアクチュアリティを具現化する。
緊急避難論の新しい地平を拓く、著者渾身の書。
序 章 緊急避難論が直面する課題
第1章 ドイツ語圏における緊急避難規定
第1節 本章の構成とその意図
第2節 ドイツにおける緊急避難規定
第3節 スイスにおける緊急避難規定
第4節 オーストリアにおける緊急避難規定
第5節 小括
第2章 我が国における解釈論的展開
第1節 本章の構成
第2節 刑法37条の基本構造
第3節 緊急避難規定の要件解釈
第4節 過剰避難規定の要件解釈
第5節 小括
第3章 緊急避難規定のアクチュアリティ
第1節 DV反撃殺人事例
第2節 拷問による救助事例
第3節 自動走行車と生命法益のディレンマ事例
第4節 特別な立法の要否―緊急避難の制度化
終 章 緊急避難をめぐる議論のこれからのために
【参考文献一覧・判例一覧】
深町 晋也[フカマチ シンヤ]
著・文・その他
内容説明
比較法的な考察をふまえた緊急避難規定の要件解釈の体系化を試みるとともに、ドグマ的アプローチから脱け出し、現代社会で生起する事例群(DV、拷問、自動走行車)に焦点をあて、緊急避難のアクチュアリティを具現化する野心的モノグラフィ。
目次
序章 緊急避難論が直面する課題
第1章 ドイツ語圏における緊急避難規定(本章の構成とその意図;ドイツにおける緊急避難規定;スイスにおける緊急避難規定 ほか)
第2章 我が国における解釈論的展開(本章の構成;刑法37条の基本構造;緊急避難規定の要件解釈 ほか)
第3章 緊急避難規定のアクチュアリティ(DV反撃殺人事例;拷問による救助事例;自動走行車と生命法益のディレンマ事例 ほか)
終章 緊急避難をめぐる議論のこれからのために
著者等紹介
深町晋也[フカマチシンヤ]
1974年生。1998年東京大学法学部第1類卒業。2001年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程退学。岡山大学助手・助教授、北海道大学助教授・准教授を経て、立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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