排外主義の国際比較―先進諸国における外国人移民の実態

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排外主義の国際比較―先進諸国における外国人移民の実態

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  • サイズ A5判/ページ数 322p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623083633
  • NDC分類 334.4
  • Cコード C3036

出版社内容情報

吹き荒れる嵐はいかに克服できるのか 。世界中で外国人や移民を巻き込むいま、国際比較の視点から解明と解決に臨む近年、世界中で外国人や移民に対する排外主義の嵐が吹き荒れている。近代化と民主主義化の進展により成熟したはずの先進諸国において、なぜ外国人や移民が排除され差別され続けているのであろうか。
本書は、2000年代以降に突出してきた外国人移民排外主義について、各国の特徴を分
析し解決の方向を模索する。 

序 章 外国人・移民と排外主義(樽本英樹) 
 1 なぜ排外主義を問うのか
 2 排外主義とは何か
 3 排外主義の社会的特徴
 4 排外主義の生起メカニズム
 5 排外主義の解決と緩和
 6 本書の構成

   
 第?部 「西洋型」排外主義の多様性
     
第1章 カラー・ブラインドの建前とカラー・コンシャスの実態――在仏ムスリムが直面するレイシズムの特殊性(森千香子) 
 1 フランス型排外主義の特徴を問う
 2 カラー・ブラインド原則とその実態――まなざしの人種化
 3 共和主義のダブル・スタンダード
 4 問題解決の展望

第2章 多文化主義は死んだのか――英国における排外主義の展開(樽本英樹) 
 1 多文化主義への死亡宣告
 2 英国多文化主義の成立
 3 人種関係パラダイムの揺らぎ
 4 人種関係パラダイムの機能不全か
 5 多文化主義の存在証明
 
第3章 なぜ「イスラム化」に反対するのか――ドイツにおける排外主義の論理と心理(佐藤成基)
 1 台頭するドイツの排外主義
 2 排外主義としての「イスラム嫌悪」「イスラム批判」の言論
 3 「イスラム批判」の拡散――ザラツィン論争と社会国家
 4 運動する排外主義――ペギーダとAfD
 5 グローバル化との出会い――これからの展望
 
第4章 イスラムはなぜ問題化されるのか――イタリアの排外主義の現状(秦泉寺友紀)
 1 注視/攻撃されるイスラム
 2 排外主義の展開
 3 宗教と社会の位相
 4 ナショナル・アイデンティティの位相
 
第5章 福祉国家は排外主義を乗り越えるか――福祉愛国主義と社会保障制度(永吉希久子)
 1 移民に揺れる北欧諸国
 2 福祉愛国主義はなぜ高まるのか
 3 データと変数
 4 社会意識調査からみる福祉愛国主義
 5 北欧諸国の福祉制度と福祉愛国主義

第6章 「移民の国」のネイティヴィズム――アメリカ排外主義と国境管理(南川文里)
 1 国境危機時代のアメリカと人種主義
 2 「移民の国」の再発見とネイティヴィズム
 3 シヴィック・ネイティヴィズムと非合法移民
 4 安全保障化時代の国境管理と排外主義
 5 「移民の国」物語を形づくるネイティヴィズム

   
 第?部 アジア型排外主義の展開か

第7章 現代日本の排外主義と「対抗言論」――「ナショナリズム」から「ヘイトスピーチ」へ(明戸隆浩)
 1 現代日本の排外主義と「対抗言論」
 2 90年代――ナショナル・アイデンティティ/反ナショナル・アイデンティティ
 3 00年代――ナショナリズム/反ナショナリズム
 4 10年代――ヘイトスピーチ/反ヘイトスピーチ
 5 対抗言論の系譜を引き継ぐということ

第8章 韓国の排外主義とその抵抗の試み(高鮮徽) 
 1 韓国の排外主義
 2 韓国人の外国への出稼ぎと外国人労働者の流入
 3 在日同胞
 4 朝鮮族
 5 脱北者
 6 多文化家族
 7 韓国の排外主義への抵抗の試み
 
第9章 現代日本社会における排外主義の現状――計量分析による整理と規定要因の検討(田辺俊介)
 1 排外主義の伸張と研究の隆盛と混乱
 2 排外主義の内容と要因
 3 日本における排外主義の実態把握
 4 日本における排外主義の現状
 5 日本における排外主義の今後


終 章 エスニック排外主義の解決をめざして(樽本英樹) 
 1 分析の視角
 2 エスニック排外主義の社会的特徴
 3 エスニック排外主義の生起メカニズム
 4 エスニック排外主義の解決策と緩和策
 5 残された課題

人名・事項索引

樽本 英樹[タルモト ヒデキ]
編集

内容説明

近年、世界中で外国人や移民に対する排外主義の嵐が吹き荒れている。近代化と民主主義化の進展により成熟したはずの先進諸国において、なぜ外国人や移民が排除され差別され続けているのであろうか。本書は、二〇〇〇年代以降に突出してきた外国人移民排外主義について、各国の特徴を分析し解決の方向を模索する。

目次

外国人・移民と排外主義
第1部 「西洋型」排外主義の多様性(カラー・ブラインドの建前とカラー・コンシャスの実態―在仏ムスリムが直面するレイシズムの特殊性;多文化主義は死んだのか―英国における排外主義の展開;なぜ「イスラム化」に反対するのか―ドイツにおける排外主義の論理と心理;イスラムはなぜ問題化されるのか―イタリアの排外主義の現状;福祉国家は排外主義を乗り越えるか―福祉愛国主義と社会保障制度 ほか)
第2部 アジア型排外主義の展開か(現代日本の排外主義と「対抗言論」―「ナショナリズム」から「ヘイトスピーチ」へ;韓国の排外主義とその抵抗の試み;現代日本社会における排外主義の現状―計量分析による整理と規哲要因の検討;エスニック排外主義の解決をめざして)

著者等紹介

樽本英樹[タルモトヒデキ]
1965年名古屋市生まれ。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会学)。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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taming_sfc

2
主に社会学の観点から、先進諸国における外国人(移民・難民)に対する排外主義について、各国の事例を取り上げた章を中心にしつつ、理論的に論じる一冊。安全保障化など政治学(コペンハーゲン学派)の議論も用いながら、研究手法としては社会学的手法が中心。とくに理論部分とドイツの章が秀逸。値段がネックだが、学生に一読を薦めたい。2019/10/03

1
西欧や東アジアの先進国における排外主義を分析した論文集。言説分析から統計調査を用いたものまで手法も多様で勉強になる。2021/01/14

由佳

0
主にエスニックを理由とする排外主義について、各社会の事情を解説・比較した本。第1部「西洋型」としてフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、北欧諸国、アメリカ。第2部「アジア型」日本のヘイトスピーチ・カウンタースピーチ、韓国。統計や資料も充実しており、各国の抱える課題を丁寧に分析している。2018年初版と割と新しい文献。2020/07/29

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