MINERVA歴史・文化ライブラリー<br> 世界史とつながる日本史―紀伊半島からの視座

個数:

MINERVA歴史・文化ライブラリー
世界史とつながる日本史―紀伊半島からの視座

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623082407
  • NDC分類 216.6
  • Cコード C3321

出版社内容情報

徐福伝説から第五福竜丸事件まで、紀伊半島を舞台にした地域から世界史を考えるためのケーススタディ。鉄砲伝来、異国船襲来、捕鯨問題等々、数々の世界史とつながる歴史をもつ紀伊半島。とりわけ日本史における変革期には、紀伊半島は大きな役割を担ってきた。高校での「歴史総合」科目導入を前に、日本史と世界史の融合、地域の歴史をより広い視座から見直す必要性が高まるいま、「地域から世界史を考えるための実験」として問題提起を行う。

はしがき

序 章 なぜ 紀伊半島から世界史を考えるのか(海津一朗)
 1 紀伊半島は厄介者の「こもりく」なのか
 2 世界に開けた「イリャ・ドス・ラドロイス」 
 3 近代の紀伊半島??その光と影
 4 第二回世界半島会議??那智勝浦町(1999年)
 5 あたらしい歴史学・観光学の可能性


 第?部 日本のはじまり

第1章 徐福伝説が紀伊半島にもたらしたもの(塩崎 誠)
 1 新宮の徐福公園
 2 徐福伝説をめぐる歴史叙述の変遷
 3 紀伊半島における徐福伝説
 4 現在につなぐ紀伊半島の徐福伝説

第2章 大谷古墳にみる古墳文化の国際性(福田光男)
 1 大谷古墳の発見
 2 朝鮮とのつながり・インドへの道
 3 紀伊湊と当時の東アジア情勢
 4 世界に目を向けた紀ノ川の王
 5 大陸文化への窓口として

第3章 紀三井寺の開基・唐僧為光と「天平の甍」(海津一朗)
 1 日中平和友好条約の碑
 2 唐僧為光の「竜宮城」伝説
 3 鑑真和尚と天平文化
 4 描かれた神話??穀屋の絵解き法師
 5 アジアのなかの天平文化??為光の正体

第4章 無本覚心の布教が変えた日本人の舌(海津一朗)
 1 径山寺味噌の由来から
 2 「渡来僧の世紀」の日本僧
 3 唐船・仏舎利・尺八の請来
 4 日前宮領の開発をめぐって??西大寺派律宗との対決
 5 天狗を祀る興国寺??覚心の魔力


 第?部 宇宙の中心・高野山

第5章 和歌山の景教碑(小原 淳)
 1 1911年の景教碑
 2 エリザベス・A・ゴードンの日本体験
 3 「東西合一」の夢
 4 ゴードンの親ユダヤ主義
 5 世界史の中の和歌山、和歌山の中の世界史

第6章 日宋文化交流の場・重源の新別所(林 晃平)
 1 高野山におかれた秘密基地
 2 重源と日宋交流する文物
 3 重源の勧進と新別所の役割

第7章 蒙古襲来を勝利に導いた金剛峯寺(前川未希)
 1 浪切不動の威力
 2 高野山の神戦を頼りにした幕府
 3 蒙古襲来とは
 4 蒙古襲来で変わった高野山
 5 空海・高野山がもたらした神国思想

第8章 「紀州応仁の乱」にみる村落フェーデ(海津一朗)
 1 一揆の時代から平和の時代へ
 2 発端はちいさな水争い
 3 応仁の乱は紀州から始まった?
 4 日本における「神の平和」運動
 5 自治の国への思慕


 第?部 新・大航海時代

第9章 異国人のみた大航海時代の紀州倭寇(海津一朗)
 1 紀州を制するものは世界を制す
 2 大いなる共和国
 3 もう一つの日本「イリャ・ドス・ラドロイス」
 4 日本にふたつの国家??その国境は?
 5 秀吉と倭寇のせめぎあう大航海時代

第10章 降倭沙也可にみる東アジアの鉄砲伝来(前川未希)
 1 東照宮にある石碑の謎
 2 沙也可の由来となった雑賀衆とは
 3 根来への鉄砲伝来
 4 倭寇がつないだアジアの海
 5 降倭がもたらした東アジアの兵器革命

第11章 和歌祭のなかの朝鮮通信使(稲生 淳)
 1 和歌祭のなかの唐人行列
 2 朝鮮通信使の来日
 3 各地に残る通信使
 4 李真栄と李梅渓
 5 再開された唐人行列

第12章 熊野参詣道とサンティアゴの道(大濱 新)
 1 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の現状
 2 「熊野参詣道」の文化的景観と歴史
 3 「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」
 4 「熊野参詣道」の課題


 第?部 異国の不審船

第13章 レディ・ワシントン号と初期米中貿易(稲生 淳)
 1 日米交流の端緒
 2 アメリカ船の大島寄港
 3 18世紀末の広東貿易
 4 アメリカの広東進出
 5 レディ・ワシントン号の派遣
 6 新たな史料の発見

第14章 プチャーチン来航と紀州黒船騒動(森田泰充・稲生 淳)
 1 ロシアの黒船来航
 2 内憂外患の世相
 3 ロシアの日本接近
 4 紀州の海防と友ヶ島

第15章 樫野埼灯台からみた文明開化(稲生 淳)
 1 和歌山県にある条約灯台
 2 英仏の対日政策と灯台建設
 3 灯台技師ブラントン
 4 灯台と文明開化

第16章 外国人がみたノルマントン号事件(稲生 淳)
 1 ノルマントン号遭難の碑
 2 国民の怒り
 3 条約改正のカギ握るイギリス
 4 パーマーの「日本通信」
 5 ビゴーの風刺画

第17章 エルトゥールル号遭難とオスマン帝国の衰退(稲生 淳)
 1 エルトゥールル号の遭難
 2 悲劇の軍艦
 3 日本派遣の目的
 4 アブデュル・ハミト二世
 5 日本とトルコ友好の原点


 第?部 世界大戦

第18章 「陸奥外交」と和歌山(橋本唯子)
 1 陸奥宗光の出自
 2 知己による陸奥評
 3 陸奥の洋行??1870年・1884年の渡航
 4 「陸奥外交」??条約改正の国内情勢と国外情勢
 5 日清戦争開戦と「陸奥外交」

第19章 真珠貝ダイバーと帝国主義(田城賢司)
 1 オーストラリアに渡った紀州の若者たち
 2 死と隣り合わせの採貝
 3 採貝業と世界経済
 4 戦後の採貝移民

第20章 ケシとアジア侵略(田城賢司)
 1 ケシ栽培日本一だった和歌山
 2 ケシからアヘン・モルヒネ・ヘロイン
 3 ケシ栽培は子ども・女性の仕事
 4 アヘン禁止の動き
 5 日本のアヘン政策
 6 和歌山のケシ栽培と戦争

第21章 ゾルゲ事件被告北林トモの粉河時代(海津一朗)
 1 消えたトモ??粉河寺門前の惨劇
 2 ゾルゲ国際諜報団事件
 3 三枚の写真が語るトモの生涯
 4 日本を捨てた理由??ロスでの日々
 5 粉河町におけるトモの記憶
 6 トモの最期

第22章 イルカボーイズ??熊野の山中に眠る英国人(山口康平)
 1 熊野の山中にあった人口一万人以上の町
 2 地域発展の源は大地の贈り物
 3 紀州鉱山の開発と鉱山町の誕生
 4 石原産業とアジアの鉱山開発
 5 イルカボーイズと紀州鉱山
 6 もう一つの外国人追悼碑


 第?部 現代への警告

第23章 クジラの町の移民から学ぶ国際理解(中西 健)
 1 「クジラ」の町、「移民」の町
 2 太地鯨組遭難事故
 3 アメリカ産業を支えた紀南の人々
 4 第二次世界大戦とターミナルアイランド
 5 「移民」を学ぶことで深まる国際理解

第24章 紀伊大島のクジラと米探検家アンドリュース(櫻井敬人)
 1 アメリカの太平洋進出
 2 アメリカ捕鯨産業の盛衰
 3 熊野灘の「六鯨」
 4 ノルウェー式捕鯨の導入
 5 紀伊大島、陸前鮎川での調査
 6 大島の人々とクジラ

第25章 濱口梧陵と「世界津波の日」(福田光男)
 1 「世界津波の日」の制定
 2 ラフカディオ・ハーンと「稲むらの火」
 3 濱口梧陵について
 4 海外への普及
 5 防災教育に取り組む広川町と和歌山県

第26章 三度の危機を乗り越えた第五福竜丸(左近晴久)
 1 古座で誕生した第五福竜丸
 2 ビキニ環礁での被爆
 3 核兵器廃絶運動と第五福竜丸
 4 第五福竜丸からのメッセージ


あとがき
関係年表
人名・事項索引

村井章介[ムライ ショウスケ]
監修

海津 一朗[カイヅ イチロウ]
編集

稲生 淳[イナブ ジュン]
編集

内容説明

鉄砲伝来、異国船襲来、捕鯨問題等々、数々の世界史とつながる歴史をもつ紀伊半島。とりわけ日本史における変革期には、紀伊半島は大きな役割を担ってきた。高校での「歴史総合」科目導入を前に、日本史と世界史の融合、地域の歴史をより広い視座から見直す必要性が高まるいま、「地域から世界史を考えるための実験」として問題提起を行う。

目次

第1部 日本のはじまり
第2部 宇宙の中心・高野山
第3部 新・大航海時代
第4部 異国の不審船
第5部 世界大戦
第6部 現代への警告

著者等紹介

村井章介[ムライショウスケ]
1949年生まれ。1974年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1993年博士(文学)(東京大学)。立正大学文学部史学科教授、東京大学名誉教授

海津一朗[カイズイチロウ]
1959年生まれ。1983年東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程歴史学第一講座修了。1996年博士(史学)(東京都立大学)。和歌山大学教育学部教授

稲生淳[イナブジュン]
1955年生まれ。1986年兵庫教育大学大学院学校教育研究科教科領域専攻社会系コース修了。元、和歌山県立和歌山商業高等学校校長、和歌山県教育センター学びの丘所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぺたろう

8
読み飛ばした部分も多いですが、関心のあるところを中心に読了。徐福伝説、中世における寺社勢力、紀州鉱山、ケシの生産、ゾルゲ事件、アンドリュース、第五福竜丸ほか。世界と繋がる紀州の歴史を俯瞰。調べ物などをするときにまた読み返すかもしれません。2022/05/02

志村真幸

1
 高校で「歴史総合」が導入されるにあたって編まれた論集。  紀伊半島と世界がどのようにつながってきたかを26のトピックから紹介している。「日本」を飛び越え、世界との直接的なつながりを強調している点がポイント。  執筆陣は、高校の教員と教育系の大学教員が中心。  とりあげられているのは、徐福伝説、景教碑、紀州倭寇、レディ・ワシントン号、陸奥宗光の外交、貝ボタン産業、第五福竜丸など。  地元に寄り添ったテーマが多く、おもしろい。  ただ、どこまで成功しているかは章によって差がある。小ネタ程度の章も少なくない。2025/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12798991
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品